ピアース神楽坂センティア【小規模ながら広がりのあるエントランスアプローチ】2階32㎡4,990万円(坪単価520万円)

続けて、ピアース神楽坂センティア。

設計はエフ・アイ・オウ アソシエイツ、施工は小川建設、デザイン監修は南條設計室です。

南條設計室の担当は山形氏で、読者の方はよくご存じのように近年のピアースにおいて非常に多くの実績のある方です。

こちらは敷地面積400㎡に満たないピアースの中でも小ぶりな物件にはなるのですが、道路斜線制限や高度地区の斜線制限などが考慮された敷地北側の建物のセットバックが効いた豊かなエントランスは小規模であることを感じさせません。

30~50㎡台のコンパクトのみで構成された物件ゆえに駐車場を1台のみとしたことも功を奏してはいるものの、植栽も設けられたオープンスペース風の広がりある空間になっており気持ちが良いですね。

西側は敷地南端までピロティ状に視線が抜ける設計になっているのも上手ですし、北側のバルコニー周りをグリッド状に杉板型枠仕上げにしているあたりも良いアクセントになっていると感じます。

前回のピアース神楽坂センティア

公式ホームページ
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お部屋は32㎡の1LDK、北東角住戸です。北側道路の向かいは5階、東側は4階建が隣接するため低層階は視界が妨げられます。ただ、北側道路の向かいには加藤製本の駐車スペース(搬入・搬出スペース)になっているため前建との離隔はわりと確保されていますね。

間取りは30㎡台前半の小ぶりな1LDKになりますが、近年の都心部では非常によく見かける大きさです。

バルコニー側の柱ですら食い込みが見られるのは残念ではあるものの、ベッドルームの引戸の方立ては小さめに出来ていますし、居室配置もオーソドックスなタイプになりますので使い勝手は悪くないでしょう。

専有面積のわりに収納が充実したタイプになりますね。

坪単価は520万円。南に面した40~50㎡台のお部屋は坪単価約500万円という水準ですので、こちらの方が強くなります。
とはいえ、こちらの方が面積が大分小さいためグロスは抑えられていますし、南向きの低層階は接道していない分、前建(小学校校舎・プール)の影響が大きくなっていますので、むしろこちらの方が気持ちこなれているぐらいの印象になるでしょうか。

設備仕様面は、小規模コンパクトのためディスポーザーはありませんが、食洗機、トイレ手洗い器は付いていますし、モリモトらしく廊下床も600角タイル貼になっています。

管理費は482円/㎡。ディスポーザーはありませんが、小規模な上、内廊下ということもありかなり高額になってしまっています。小規模物件の宿命とはいえ割高感がありますね…。

駐車場は1台のみで平置になります。

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