ローレルアイ浅草レジデンス【中低層階には30〜50㎡台の1R】34㎡2,990万円(予定)(坪単価約288万円)

続けてローレルアイ浅草レジデンス。

設計は三輪設計、施工は新日本建設で、昨年10月竣工済の完成売りになります。

敷地面積500㎡に満たない小規模物件で、プラン的にも30~50㎡台が中心になることから一般的にそこまで凝ったデザイン・ランドプランが採用されることはありません。

しかしながら、ここはデザインなどに拘った物件を数多く世に送り出している近鉄不動産の物件ということで、随所に特徴が見受けられます。

デザイン的に最も目立つのはバルコニーガラス手摺の矢絣文様でしょうか。前回の記事で取り上げた逆梁工法の東面(吉野通り沿い)が特徴的な造りになっている物件でもあり、小規模ながらもそこそこの存在感を放つことが出来るでしょう。

もう1つ特徴となるのがエントランスでしょうか。アプローチはクランクインとし、間接照明(灯篭)などを用いることでゆとりはないながらも趣深い空間としています。
エントランスホールも竹林をイメージしたルーバーとタイルの切り分けによって枯山水のような特徴的な空間デザインとするなど、”どこにでもある小規模物件”と感じさせない繊細な設えですね。

前回のローレルアイ浅草レジデンス

公式ホームページ
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お部屋は34㎡の1R、北西角住戸です。北側は至近に5階建ビル、西側は細い道路を挟み13階建のルピアコート浅草というポジションです。ただ、南西方向は3階建なのでこういった低層階でも日照は入ってくるでしょう。

間取りは34㎡もある大きな1Rになります。2~11階(エントランスフロアを除く全て)まで北西角は全てこちらのプランになるのですが、7~11階が一般的な1LDKであるのに対し(普通に床暖房のないバルコニー側の部分がベッドルームになる)、こちらは壁を取り払った大きなスタジオタイプという風変わりな提案になります。

もちろんこういった専有部形状のメニュープラン(セレクトプラン)においてこういったものがあるのは何ら珍しいことではなく、ここは完成売りとなったことで階によってプランを変えようということだったのでしょうが、むしろこちらのスタジオタイプの方が数が多いですし、このニーズってそんなにあるのかね???

それどころか当物件には53㎡の2LDKプラン(7~11階)の下が同面積の1R(2~6階)になっており、かなり驚かされました。
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アイランドキッチンはいいけど、床暖房がなんか寂しい…(汗)。

メニュープランの1つとしてこういった提案を行うのは面白いとは思うものの、洋室にはいわゆる衣装収納はなく、小さ目のオープンクローゼットのみというよく分からん設計ですし、これを低~中層階のマストにするってかなり勇気が必要だった気がするのですが…。

坪単価は予定価格で約288万円。このクセありまくりな間取りが影響しているところもありそうですが、このご時世らしからぬお値段設定だとは思います。

このようなグロスが嵩まない面積帯で坪単価300万円を切る(2,999万円でもギリギリ300未満)のは駅距離を加味しても現実的な設定でしょう。

大きめのスタジオタイプをお探しの方には検討しやすい物件ですね。

設備仕様面は、この規模ですのでディスポーザーはありません。また、トイレ手洗いカウンターがないのは残念ですが、食洗機に加え、ミストサウナ、浴室フラットラインLED照明、廊下のタイル貼などが設けられているのは魅力的でしょう。
また、マンションエントランスに顔認証システム、各階に各戸専用宅配ボックスがあるあたりもポイントになります。

管理費は350円/㎡。ディスポーザーはありませんが、かなりの小規模物件な上、内廊下でもありますので違和感はないでしょう。

駐車場は身障者用を含む全3台で平置になります。

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