ブリリア宮前平ヒルサイド【豊かなアプローチ×屋上テラス】2階65㎡6,098万円(坪単価308万円)

続けて、ブリリア宮前平ヒルサイド。

設計は長谷建築設計事務所、施工は積水ハウスです。これまで約4,500物件を取り上げてきた当ブログなのですが、施工に積水ハウスが携わる物件を取り上げるのは初めてです。積水ハウスというと施工に関しては戸建のイメージが強く実際分譲マンションの施工実績は見当たらないのですが、個人オーナーが賃貸マンションを建設するケースなど小ぶりなマンションの建設であればわりとたくさんあるようですね。

ここのデベロッパーは普通に東京建物ですし、もともと積水ハウスが関与していたような土地の物件ではありませんので積水ハウスの起用は不思議でならないのですが、ニコン(地権者)の意向があってのものなのかね???

なお、デザイン関しても長谷建築設計事務所が携わっており、外壁タイルを斜め方向に貼り合わせた外観デザインはかなり目立ちますね。石調のタイルの質感も良いですし、敷地北西面にふんだんに設けられた植栽との相性も抜群です。

八幡坂沿いのエントランスアプローチサイドの植栽は特に充実しており、アプローチ自体もクランクインで奥行あるものになっているあたりも素敵ですね。敷地西側のアプローチから敷地東側のラウンジまで敷地を横断するように「アプローチ~ホール~ラウンジ」という迎賓空間が続いており、総戸数73戸以上の豊かさを感じることが出来るでしょう。

ラウンジは中庭(小さ目ではある)が望める大きな窓面があり、ソファやカウンターデスクスペースに加え、半個室ブースなども備えているため、こちらも総戸数73戸のスケールを鑑みれば上々のものと言えるでしょう。

また、屋上テラスも設けられており、全住民がヒルサイド物件ならではの眺望を楽しめるようになっているもポイントの1つですね。

前回のブリリア宮前平ヒルサイド

公式ホームページ
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お部屋は65㎡の3LDK、東向き中住戸です。敷地北端の北東角住戸の南隣に位置したお部屋になります。やはり建築基準法上の1階となるタイプなのですが、こちらの敷地北端はエントランスのある敷地南西部よりも1フロア分程度グラウンドレベルが高くなっているため、窓からの景色も一般的な”1階住戸”に近いですね(バルコニーではなくテラスになっていることからもその様子が分かるかと思います)。

東側は道路に面しておらず3階相当の高さの建物がありますので、1階だとやや圧迫感もありそうですが、東面が雁行設計になっていることでテラスなどでは南東方向からの日照が入りやすくなっているのは1つのポイントでしょうね。

間取りはやはり60㎡台中盤の小ぶりな3LDKで、居室配置も一般的な田の字タイプなので多く語ることはありません。

しかしながら、先ほどの述べたように窓際の下り天井に差が生じている物件で、こちらの下り天高1.9mはちょっと低く感じてしまいますよね。
共用廊下側の柱がアウトフレーム化されているのは良い点ではあるのですが、反面、LD側が食い込んでおり、柱位置的に梁(柱と柱を結ぶライン上)がわりと室内側に出た中での1.9mは結構目障りになってしまうのではないでしょうか。

LDの傍らにカウンター付のワークスペース、また、玄関をくぼませることでアルコーブ的なゆとりを生み出しているのは評価できる点でしょう。

坪単価は308万円。東向き中住戸はこちらのタイプを除いた全てが地権者住戸になっており(物件内で芳しくないポジションに地権者住戸が多くなっており)、その1階住戸(最下階住戸)ということで物件内で下限に近い価格設定になります。

前建の影響は強めでも地下住戸などではありませんし、前回の記事で述べたようにこのご時世の駅徒歩4分であればまずまずの水準と言えるのではないでしょうか。

設備仕様面は、ファミリータイプ中心の総戸数73戸というスケールがありながらディスポーザーがないのは残念です。
食洗機、シーザーストーンの水回り天板は良い反面、トイレ手洗いカウンターが付いていないあたりにもコストダウン志向が見られます。
ただ、ZEH-M Oriented基準を満たしたマンションですのでエコ・断熱性能は高く、ゼッチ認定のためにベッドルーム1室に床暖房が設けられているあたりも魅力になるでしょう。

管理費は259円/㎡。外廊下、かつ、ディスポーザーなしでそこそこのスケールがあることを鑑みると割安とは思いませんが(むしろちょっと割高なぐらい)、昨今のインフレ基調下においては絶対的な水準で言うと控えめな方になるでしょう。

駐車場は全31台で身障者用を含む3台のみが平置、残りの28台が機械式になります。

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