リビオレゾン北綾瀬【洗練のデザインと4つの庭×完全アウトフレーム】33㎡3,148万円(坪単価314万円)

続けて、リビオレゾン北綾瀬。

設計は啓建築設計、施工は風越建設です。

30~60㎡台の総戸数68戸、敷地面積は830㎡ほどと、けしてスケールのある物件ではないのですが、建物デザインに横堀建築設計事務所、植栽デザイン(ランドスケープデザイン)にいろ葉デザインという実績のあるデザイナーを起用し、スケール以上の存在感のある仕上がりです。

外観はレンガ調のブラウンタイルとしょうぶ沼公園の樹木をイメージしたというマリオンが存在感を高め、それに加えてアクセントカラーとしてエントランス周りにネイビーを配色したあたりも特徴的ですね。ニューヨークの街並みを意識した配色とのことで、綾瀬に似合うかどうか(周辺の景観にマッチするかどうか)はともかく当物件自体はかなり洗練された佇まいです。

ランドプランとしては、前庭、通り庭、坪庭、奥庭といった4つの庭がポイントになります。特にエントランス前に設けられた前庭は木立の中を歩いていくような心地よさがあり、川の手通りを隔てるように設けられた石積みも趣があって素敵ですね。

共用部はエントランスからの動線上にパークラウンジがある程度ですが、坪庭などの植栽を初めとして3方向に開口部が設けられた明るく雰囲気の良い空間になります。

前回のリビオレゾン北綾瀬

公式ホームページ
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お部屋は33㎡の1LDK、西向き中住戸です。西側、川の手通りの向かいは15階建のヴェレーナ綾瀬ですので、視界は妨げられますが、当建物と川の手通り間には前庭などの豊かな植栽が施されていることからお分かりのようにそこそこの離隔が図れています。日照に関しても南西方向から得ることが出来るでしょう。

間取りはやはり2~11階までにあるタイプで(12~15階は同面積の隣戸と合わさり60㎡台の3LDKになります)、近年の1LDKでは頻繁に見かける大きさのものになります。

30㎡そこそこですので居室畳数はけして大きくはないものの、共用廊下側の柱までアウトフレームされた完全アウトフレームプランで、LD内の実質的な廊下部分を含めても効率性は高い方でしょう。

方立てはやや大き目ではあるものの、きれいに開け放てるウォールドア設計により大き目のスタジオタイプとしても使える潰しが効いたものになります。
連窓サッシのわりに開口部幅が短めなのはちょっと残念な点でしょう。

坪単価は314万円。こちらは中層階ですが、低層階にはギリギリ300万円を切るものもあります。
先ほどのような60㎡台に比べると面積が半分程度しかないため、グロスが嵩んでおらず単価は強くなっています。

ただ、30㎡台前半ともなると50㎡台以上のファミリー向けプランに比べ単価が相応に高くなるのが一般的ですので違和感はないでしょう。面積が小さ目であるがゆえに柱が1本食い込むか否か(柱1本分の面積消費があるか否か)でも大きさ差が生じますしね。

設備仕様面は、30~40㎡台が少なくない総戸数68戸ですのでディスポーザーがないことに違和感はないでしょう。また、単価的に水回りの天然石天板仕様がないことにも違和感はありませんが、トイレ手洗いカウンターがないのは残念ですね。
トイレ手洗いカウンターは、より高額だったリビオレゾン綾瀬ステーションプレミアにもなかったですし、リビオシリーズは同価格帯の他社物件に比べ設備仕様を抑える傾向にあるので意外ではありませんが…。
なお、食洗機は付いていますし、リビオレゾン王子飛鳥山同様にオレンジページとコラボして開発したオリジナルキッチンの採用はポイントの1つになります。

管理費は289円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下ですが、やや小ぶりなスケールが影響してか300円近い水準になっています。昨今のインフレ下では大きな違和感はありませんが、数年前(に分譲された物件)と比べると"しっかりと高い"印象ですね。

駐車場は身障者用を含む3台のみで平置になります。

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