グローベル東京府中サンクチュアリ【閉鎖性重視の拘りのランドプラン】1階51㎡4,550万円(坪単価297万円)

続けて、グローベル東京府中サンクチュアリ。

設計はトーキョー工務店、施工は菊池建設、デザイン監修は船田アーキテクツです。

近年は大京のライオンズ、日鉄興和不動産のリビオなど実績が豊富な船田アーキテクツを起用しており、「サンクチュアリ(聖域)」という大袈裟(?)なネーミングをしたなりの拘りが窺える物件になります。

最大の特徴は、こちらの敷地を聖域と言わんばかりの閉鎖性重視のランドプランでしょうか。
敷地は北東角地で接道面が豊か、また、プライバシーなどを特に優先しがちな著名人や芸能人もターゲットになるような港区・千代田区などの低層超高額物件などとは似ても似つかない立地の物件ですので、通常はもっと道路側に開かれたランドプランになるものです。

しかしながら、当物件は出入り口部分を除き背の高い柵と植栽で敷地を囲っており、敷地内部が見えにくくなっている上、エントランス棟を独立させることで敷地北東部にゲート状のデザインを採用し、境界性を高めたあたりも特徴的ですね。

一方で、道路沿いにはそのグリーンをふんだんに用いたことで道行く人も気持ちの良いものになりますし、天井高約5mの風除室が窓ガラスを通し道路沿いからも望めるようになっているなど、見せ方(閉鎖性だけではない)もかなり上手に感じますね。

風除室の奥には同様に天井高の高いエントランスホールがあり、小ぶりな物件ながら共用面での差別化を図っているあたりもポイントになるでしょう。
屋上にはスカイテラスも設けられており、東京競馬場の花火大会などの際の特等席にもなります。

前回のグローベル東京府中サンクチュアリ

公式ホームページ
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お部屋は50㎡超の2LDK、南向き中住戸です。前建は戸建(2階建)で、見ての通り奥行ある専用庭を挟んでのものなので日照は良好です。近隣は戸建が多いですし、庭付きの戸建感覚で住めるタイプになるでしょう。
当物件は2~10階同様に1階部分にも5タイプのプランを設けており(5戸×10フロア=50戸)、全てのプランに奥行ある専用庭を設けていることから1階住戸を重視した設計であることが分かりますね。

50㎡そこそこのやや小ぶりな2LDKのため、専有部(屋内)にゆとりを感じることはありませんが、テラス・専用庭などの専用使用部分を有効利用できる方にとっては大分印象が変わってくるでしょう。

LDから洋室にかけては連窓サッシが採用されているとテラス・専用庭に向かっての開放感が高くなって良かったようには思いますね。

坪単価は297万円。大きな専用庭付とはいえ1階中住戸ということで物件内の下限水準になります。

先ほどの60㎡台のように効率性が悪いわけではないので違和感のある水準ではないのですが、駅近とはいえ東府中駅なので低層階なりにもう少し価格で勝負して欲しかった印象ではありますかね。
こちらも2LDKなりに面積を絞っていますし、小ぶりなスケールながら共用面で差別化しているあたりからしても価格で勝負する方向ではないのでしょうが…。

設備仕様面は、小規模のためディスポーザーはありません。ただ、食洗機、トイレ手洗いカウンターは付いていますし、1階住戸にはマルチシンクや防水コンセントも備わっています。

管理費は206円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下ですが、30~60㎡台の総戸数50戸という小ぶりなスケールを鑑みればむしろリーズナブルな方でしょう。

駐車場は全19台で身障者用のみが平置、残りの18台が機械式になります。

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