MJR新川崎【クランクインで奥行あるエントランスアプローチ×全台平置駐車場】2階67㎡5,348万円(坪単価264万円)

続けて、MJR新川崎。

設計・施工は長谷工で直床になります。
常々言及しているように、最高高さ20m制限下の7階建の設計の場合、階高的に直床の選択肢を取ることに違和感はありません(高価格帯になるような立地の物件除く)。

6階建(1フロア減らし)で同じ容積率(約200%)を実現する場合、空地率が低くなってしまうことを鑑みると7階建の方がやはり無難なのです。7階建の方が上層階(と感じる)住戸率が高くなりますし、デベロッパーにとってだけでなく検討者にとってもメリットの方が多いと感じます(直床と二重床では衝撃の類によって遮音性が異なりますし、検討する方が何を重視するか次第ではある)。

実際、当物件の空地率は約54%とまずまずで、敷地面積3,300㎡超による特色あるランドプランを実現出来ているのは7階建あってのものと言えるでしょう。

空地の多くを占めるのは33台全てが平置となった駐車場ではあるものの、設置率はけして高くないとはいえ全台平置は少なからずポイントになりますし(機械式駐車場の場合の修繕コストなどを鑑みても)、敷地北東部のエントランス周りや敷地南端の隣地境界部分は緑が充実していますね。

特にエントランスアプローチは両サイドに緑が施された奥行あるスペースで、クランクインアプローチにもなっているのでプライバシー面への配慮や高級感といった点でも魅力のあるものです。
先行して分譲されたメイツ新川崎はさらにスケールがあり、その敷地形状を生かしたアプローチが非常に特徴的だったので、こちらもそれに負けないように…という意図が少なからずあったのではないでしょうか。

共用施設としてはエントランスホールと一体となったライブラリーラウンジだけですが、合わせるとそこそこの広がりのある空間になっていますし、ライブラリーラウンジの窓先には坪庭も施されるなど気持ちが良いですね。

外観に関しては良く言えば”手堅い”、悪く言えば”ありがち”という印象にはなってしまうのですが、南面の一部には二重にホワイトマリオンを施すなど単調になることを回避しているのはポイントの1つです。

前回のMJR新川崎

公式ホームページ
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お部屋は67㎡の3LDK、南向き中住戸です。前建は2階建の戸建、かつ、隣地境界にはそのように植栽帯があり、多少の離隔を図れているため日照に関しては何ら問題のないポジションになります。

間取りは狭小下が進む近年においては平均的な大きさの3LDKで、居室配置も一般的な田の字タイプなので多く語ることはありません。

ただ、先ほどのタイプのリビングインの洋室とは異なり、引き戸がわりときれいに開け放てる設計にはなっていることに加え、連窓サッシも採用されていますので専有面積以上の空間的な広がりは得られるのかなと。
効率性もまずまずで、充実した収納に加え、マルチスペースを設けることが出来ているのもポイントの1つです。

また、共用廊下側の柱は普通に食い込みが見られますが、玄関周りをくぼませた設計に出来ているため、玄関前にゆとりが生み出せているのは悪くない点でしょう。

坪単価は264万円。同階東向きはもう少し安いですし、1階住戸も含めた下限水準(240~250万円台)と比べると高くはあります。
ただ、上述のように視界抜けは得られないとはいえ戸建住宅街隣接の日照良好な南向きであり、日照に重きを置く方にとってはこのご時世を考えればまずまずの水準だと思いますね。

設備仕様面は、スケールを生かしディスポーザーが備わっています。この単価帯ならば水回りの天然石天板仕様やトイレ手洗いカウンターがないのはやむなしですし、食洗機は付いています。

管理費は195円/㎡。外廊下ですが、ディスポーザー付での水準なのでリーズナブルですね、全台平置駐車場も功を奏しているのではないでしょうか。エレベーターは1基ですが、1階住戸11戸を除くと81戸ですので違和感はありません。

ちなみに当物件は、smooth-e(スムージー)という管理方式を採用しており、理事会を定期的に開催する従来型の運営とは異なり、オンラインで情報共有・議論・意思決定を行う第三者管理に準じた仕組みとなるようです(管理者は管理会社である長谷工コミュニティが受託し役員はなし)。

駐車場は身障者用及びカーシェア用を含む全33台で平置になります。

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