ブリリア三河島ステーションフロント【駅徒歩1分に頼り過ぎ?】56㎡5,958万円(坪単価354万円)

続けて、ブリリア三河島ステーションフロント。

設計・施工は木内建設、デザイン監修はパークスアーキテクツになります。

三河島駅前には既にランドマーク的な存在のアトラスブランズタワー三河島がありますし、前回の記事で述べたように今後数年のうちには北地区にさらなるスケールを有したタワマンがお目見えするので敷地面積700㎡そこそこのごくごく一般的なスケールのこちらの物件がいくら頑張ったところでタワマンと肩を並べるような存在にはなりえません。

そういった立ち位置もあり割り切っているのかもしれませんが、外観・共用部共に思っていた以上にシンプルな印象にはなりますね。よく言えば手堅いデザインではあるものの、エントランス周りもごくごく一般的な設えで、両サイドにちょっとした植栽がある程度に過ぎません。

ホール脇にはブックシェルフやカウンターブースなどで構成されたプライベートラウンジがありはするものの、こちらもけして大きな空間ではないですし、数多くの特徴が見受けられたアルファグランデ日暮里に匹敵するレベルとまでは言わないものの、もうちょっと特徴(差別化要素)が欲しかったという思いがあります。

その根底には「駅徒歩1分」だけで十分というデベロッパーの判断あってのものではあるのでしょうが、そうはいっても三河島駅ですし、前回の記事でも述べたように当物件の間取り面の地味さ加減はなかなかのものですからね…。

前回のブリリア三河島ステーションフロント

公式ホームページ
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お部屋は56㎡の2LDK、西向き中住戸です。尾竹橋通りの向かいには数年内に43階建タワマンがド~ンとなるのですが、タワマンは尾竹橋通りから45度程度傾けたフロアプランになる予定なので角住戸を除きモロにお見合いにはなる感じではないでしょう。南西方向からの日照も入りやすいとは思いますね。

間取りは50㎡台中盤のオーソドックスな大きさの2LDKになります。当物件の中住戸(1フロア2戸)はいずれも50㎡台の2LDKですね。

北東部がエレベーターによりえぐられたありがちな設計で、居室配置等もよく見かけるものになります。
そのため基本的には可もなく不可もない感じなのですが、わりかし太い共用廊下側の柱の食い込み、そして、やはりバルコニー側ですら非常に地味な開口部設計は残念ですね。

ゼッチ基準を満たすべく(満たしやすくすべく)、洋室1室にも床暖房を用い、かつ、スライドドアにより柔軟な使い勝手が可能になっているのは良いのですが…。

坪単価は354万円。中住戸ながら50㎡台の方(60~70㎡台の角住戸に比べて)がやや単価が高めの設定になっています、駅徒歩1分の交通利便性と賑やかな立地条件を鑑みれば違和感はないでしょう。

兎にも角にも上野・東京・品川あたりへの直通アクセスを重視したい方にとっては値ごろ感のある水準に違いはないのでしょうが、言わずもがなマンションというのはそれ以外の様々な要素が合わさって出来ている(評価される)ものですので、"何かしらもう1パンチ"ある中でこの単価であって欲しかったとは思いますね。
まぁ、マンションオタク的な視点になればなるほど重箱の隅をつつきたくなるものですが、そういったところを抜きにしてもちょっと淡泊な物件に映ってしまうのです。

設備仕様面は、ディスポーザーはありません。50~70㎡台の総戸数56戸ですのであってもおかしくないのですが、逆に言えばなくても仕方ないスケールではあるでしょう。ただ、水回りの天然石天板仕様どころかトイレ手洗いカウンターもないですし、シンプルですね。

エコ・断熱性能の高いゼッチ・マンションは1つの特徴で、ベッドルームの床暖房も魅力っちゃ魅力ではあるものの、二重サッシはこの立地条件を鑑みればあって当然でしょう。

管理費は344円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下ながらしっかりとした水準です。インフレ期とはいえ、このぐらいのスケールがあればもう少し抑えて欲しかった印象ですね。

駐車場は全9台で身障者用(平置)を除いた8台が機械式になります。

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