レ・ジェイド新横浜【エリア最大級×横浜市市街地環境設計制度適用の15階建】14階78㎡8,490万円(坪単価361万円)

レ・ジェイド新横浜。

所在地:神奈川県横浜市港北区新横浜1-18-11(地番)
交通:新横浜駅徒歩9分
用途地域:商業地域
階建・総戸数:地上15階地下1階建、190戸(店舗1戸・事務所1戸含む)

今を時めく新横浜、JR、市営地下鉄、そして、東急・相鉄直通線も徒歩9分となるポジションに誕生する物件で、ホームページ等でもアピールされているように総戸数190戸というエリア内最大級のスケールも魅力になるでしょう。

ご近所のアデニウム新横浜(総戸数183戸)と比べると延床面積では劣っていますし(総戸数では上回っているがこちらは30~40㎡台のコンパクトが少なくない)、他にもエルエープライル新横浜(平均専有面積40㎡台のコンパクトながら総戸数350戸)などといったものもありますので少なくとも突出した存在とは言えないのですが、アデニウムもエルエープライルも2005年分譲とかなり前の物件になりますし、レ・ジェイドシティ橋本などもしかりで日本エスコンは”良いタイミング、良い立地”にスケール感のある物件を供給するものだなと。

こちらはスケール感があるとはいえ、普通に新横浜通り(環状2号)沿いで賑やかな立地(内側は内側でラブホが近いというデメリットもある)、また、駅からは線路をまたぐ必要のある新横浜1丁目ですので駅周りへのアクセスはけして芳しいものではないのですが、横浜市市街地環境設計制度の適用(高さ緩和)を受けた15階建(本来は第7種高度地区なので11階建が限界です※)というあたりもポイントの1つになるでしょう。
※このエリアの緩和事例はわりとたくさんあってそのアデニウムや2019年分譲のノブレス新横浜エスアリーナなども同15階建なのでとりわけ珍しくはありません。ビルも含めると結構な数があります。

買物便は、スーパーで言うとまいばす2店が共に徒歩2分、リコスも徒歩6分にあるものの、プリンスぺぺ(フードウェイ、成城石井、ジュピターなど)までは徒歩12分となってしまうため、先行して分譲中のメイツザ・マークス新横浜などのある駅東(新横浜2~3丁目)に比べるとどうしても劣ってしまいますね。

ここの1階にはテナントスペースが2区画あり、ひとつなぎとしての利用も想定しているぐらいなのでちょっとしたスーパーなどが入るとこの界隈の魅力が増すと思うのですが、難しいのでしょうか。近隣にはその大規模なアデニウムもありますし、わりかし需要はあると思うのですが、ランドプラン的(搬入口)には難しいかね…。

通学区は城郷小学校で徒歩13分と少々距離があります。

公式ホームページ
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お部屋は78㎡の4LDK、東角住戸です。南東が新横浜通りで向かいは低層のポルシェ販売店、北東も11階建のハーモニーレジデンス新横浜ということでこの上層階住戸は日照だけでなく視界抜けも出てきます(ポルシェセンターの先はその15階建のノブレスがあります)。

間取りは最上階に設けられた100㎡超のような突出した大きさでこそないものの、14階以下では最も大きなタイプで4LDKが採用されています。

新横浜にはそのアデニウムなどのようなファミリータイプ中心の物件ももちろん存在してはいますが、繁華街寄りの物件や新横浜通り沿いの物件はコンパクト目のものが多い傾向にありますので、4LDKはちょっと意外でしたね。
ただ、東急・相鉄直通線の開業などにより新横浜に新たな風が吹いているのは明らかで、そういった面もありつつのファミリー設計なのでしょうね。
※北西向きは大半が30~40㎡台で構成された物件で、総戸数190戸のスケールがあるとはいえ単身者とファミリーがガッツリ共存する物件というあたりは少々気になる点です。

間取りとしては、北東面(妻面)4室設計で、角住戸ながら地味な印象です。

ただ、眺望的な魅力が高い立地条件ではないですし、中層以下は新横浜通りなどからの視線も受けやすいポジションではあるので、チャレンジしにくいところではあるでしょう。LDは一面採光でもサッシ3枚分確保出来ているのは良いですね。

一方、効率性という点では魅力の高いタイプになります。柱のアウトフレームはまずまず、また、角住戸としてはかなり廊下を短く出来ているあたりにも好感が持てます。この廊下の長さで、洋室2室及び洗面室がノンリビングインに出来ているのも◎ですね。

坪単価は361万円。低層階でも330~340万円といったところで、"高さ緩和プレミアム"は思っていたよりも小さかったです。
最上階100㎡超は第1期1次(59戸)の対象外で、最終的にいくらになるか不透明ではありますが予定価格では優に400万円超となっているあたりからしてもこちらは現実的な設定に感じます。眺望的に大差ないですからね。

昨年分譲の11階建メイツザ・マークス新横浜の上層階南角住戸(物件内目玉ポジション)が370万円ほどで、後発とはいえ駅距離(利便性)で劣るなりの設定なのでしょう。

近年の近隣供給事例としては、ソルティア新横浜(2018年分譲/駅徒歩9分/約285万円※平均専有面積30㎡台のコンパクト)、ブリシア新横浜(2019年分譲/駅徒歩12分/約255万円)、ノブレス新横浜エスアリーナ(2019年分譲/駅徒歩8分/約270万円)、クリオ新横浜マスタープレイス(2020年分譲/駅徒歩7分/約330万円)、そしてそのメイツザ・マークス新横浜(2022年分譲/駅徒歩5分/約335万円)といったものがあります。

そのメイツは当時の記事で言及したように近隣で約2年も前に分譲されたクリオとの単価差がほとんどなく、芳しくないプランを加味しても妙に現実的な設定でした。そのため、駅近のメイツに比べると価格面でのパンチに欠けるところはあるものの、東急・相鉄直通線が開業し利便性が増した(これからのさらなる開発余地もある)新横浜駅随一レベルのスケール(存在感)のある物件がこの単価であれば御の字でしょう。そのように効率性も高いですしね。

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