レ・ジェイド新横浜【環境設計制度適用物件ゆえの豊かな広場状アプローチ】3階46㎡4,240万円(坪単価308万円)

続けて、レ・ジェイド新横浜。

設計・施工はファーストコーポレーションです。レ・ジェイドシティ橋本もファーストコーポレーションでしたし、日本エスコンとファーストコーポレーションの関係は深いですね。

前回の記事で述べたように、当物件は横浜市市街地環境設計制度により高さ制限の緩和を受けた15階建で、その高さだけでなく”その緩和を受けるために施した空地”も大きなポイントになるでしょう。

制度の適用を受けるためには周囲に開かれた公開空地が必要で、当物件は新横浜通り沿いの南東側全体に設けられています。
エリア最大級とは言っても敷地面積は全体で1,800㎡弱でしかありませんので、この空地の奥行もたかが知れているのですが、新横浜通りの歩道と相まることでわりと広がりのあるスペースになっており、植栽に加えベンチなども置かれた雰囲気的にも魅力のある空間です。

この空地は当物件のエントランスアプローチも兼ねているため、毎日の出入りが気持ち良いものとなりますし、南東向き低層階住戸にとっては新横浜通り隣接のデメリットを緩和する効果もあるでしょう。
公開空地沿いにはテナントスペースに加え、地域開放集会室も設けられています。

当制度による緩和は「高さ」だけで、容積率自体は本来の600%ですので「高さを出す=空地が大きくなる」に他ならず、約42%の空地率は600%商業地域の物件としては高い方ですね(タワマンなどの出色な高さが可能なケース除く)。

一方、エントランスホールは総戸数190戸のスケールを鑑みると小粒な印象で、2層吹抜などの分かりやすいインパクトある設計も見当たらないのですが、壁の一部が弧を描いているなどデザインへの拘りは感じますね。
建物外観に関してもバルコニー手摺をバルコニー床の側面に被せる仕様(ガラス面が多くなり洗練された印象になる)、また、下から上まで垂直に伸びたマリオンも印象的で、エリア内最大級のスケールと相まって高い存在感を放つことと思います。

前回のレ・ジェイド新横浜

公式ホームページ
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お部屋は46㎡の2LDK、北西向き中住戸です。北西側は接道しておらず、8階建のマンションとそれよも高い立体駐車場が視界を妨げます。
ただ、その手前には当物件の駐車場があり、10m以上の離隔が図れているので、メイツザ・マークスの北東向きなどに比べれば全然マシでしょう。こちらの北西向きの中でも南西寄りのものは10階建のクレイシア新横浜がより近い位置にありますのでメイツ同様苦しいですけど…。

間取りは30~40㎡台が中心の北西向きの中では大きな方ですが、2LDKとしては小さいですね。

このご時世なりの部屋数重視の設計で、全室リビングイン、洋室1室が行灯部屋になるなど、”全方位に住戸が設けられた内廊下物件”なりのプラン二ングという印象です。

ただ、LDから洋室1にかけては連窓サッシが採用されており、LD側だけで十分な幅が確保出来ているのは魅力ですね。

共用廊下側の柱の食い込みは顕著ですし、共用廊下の壁のラインがフラットであることからお分かりのように玄関前のアルコーブ的なゆとりが欠けているのも残念な点にはなりますが…。

坪単価は308万円。やはりメイツザ・マークス新横浜の下限を意識した設定になります。その、クレイシアにより至近距離で視界を塞がれるタイプの低層階には300万円を切る水準のものもあります。

やはり立地(利便性)では劣るものの、メイツのようにバルコニー側の柱が食い込んでいるわけではないですし、メイツ自体がこのご時世としてはリーズナブルな設定ではあったのでこちらも視界に拘らないのであれば検討しやすいでしょう。

以下のように管理費が安いのもポイントですね。小規模コンパクト物件だと400円/㎡程度になっていることも珍しくなく、昨今の超低金利下においては物件価格との兼ね合いでとりわけ大きな意味があります。

設備仕様面は、スケールを生かしディスポーザーが備わっています。水回りの天然石天板仕様どころかトイレ手洗いカウンターがないあたりも残念ですが、食洗機は付いています。

管理費は217円/㎡。ディスポーザー付の内廊下でのこの水準はリーズナブルですね。昨今のインフレ下では物件価格に加え管理費の高騰も顕著ですので、これはかなり魅力的です(※むろんこの水準で問題なく管理が行われることが前提)。
住宅部分のエレベーターは2基なので少ない方ではありますが、30~40㎡台も多い物件なので違和感はないでしょう。

駐車場は全38台で機械式です。別途来客用が1台あります。

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