ジオ船橋夏見【敷地面積約3,000㎡、隙間の緑がポイント】2階65㎡5,598万円(坪単価283万円)

続けて、ジオ船橋夏見。

設計・施工は新日本建設、デザイン監修はパークスアーキテクツです。

7階建での総戸数88戸(50~90㎡台)ということで、敷地面積は約3,000㎡と結構なスケールがあります。
容積率も低いエリアのため、空地率も約54%と高く出来ており、外構デザイン監修にいろ葉デザインを起用するだけのことはある豊かなランドプランが最大のポイントになるでしょう。

1つ1つの緑はけして大きくはないものの、エントランスから住戸に至る動線上に中庭、坪庭、緑の小径など、ちょっとした隙間にも緑を施したことで気持ちの良いアプローチが実現しています。

1階の専用庭に面した部分や、駐車場へのアプローチの手前などにも緑を設けており、緑被率はかなり高いのではないでしょうか。

共用スペースとしては、ホール脇のコージーラウンジ(ソファとカウンターデスク)のみで、コロナ後のトレンド(リモートワークニーズが増えスケールのわりに共用施設が充実している物件が増えた)からすると"もうワンポイント"あると良かったようには思います。

なお、エントランスホールは2層吹抜などになってはいませんが、スケールなりのゆとりを感じるもので、海老川沿いの桜並木をイメージしたという桜の木をアレンジしたオリジナルの光壁も存在感がありますね。

外観デザインに関しては、一部にシックなトーンのマリオン、さらにバルコニー手摺に複数のパターンを設けるなどの工夫があるのは悪くないものの、全体としてはシンプルな印象になります。

前回のジオ船橋夏見

公式ホームページ
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お部屋は65㎡の3LDK、東向き中住戸です。東向き住戸の中ほどに位置するタイプで、南東側には3階建のアパートがありますが、正面東方向はそれよりも少し低い戸建・庭などを望む感じになるため低層階でも悪いポジションではないでしょう。
1つ下の1階住戸には専用庭(隣接する位置に植栽帯)が施されていることからもお分かりのように隣地との離隔もそこそこ図れています。

間取りは60㎡台中盤の小さ目の3LDKです。

とはいえ、昨今の狭小トレンド下では何ら珍しくない大きさですし、やはり連窓サッシ×引き戸が設けられLD~洋室3にかけて空間的な広がりが得やすくなった設計は専有面積以上の感覚が得られるでしょう。
LD側だけでもサッシ幅が確保出来ていることに加え、方立ての小さな連窓サッシという点も魅力です。

柱が細いため居室形状への影響も大きくはないですし、専有面積なりにバランスが取れたタイプと言えるでしょう。

坪単価は283万円。プラン・面積帯にもよりますが同階南向きとの差は5%もなく、日照時間の差を鑑みるとこういった東向きの低層階はもう少し抑えて欲しかった印象ですね。
前回の記事で述べたように、全体的に思っていた以上に強い価格設定(平均坪単価)という印象を受ける物件で、こういった下限水準のお部屋に関しても同様です。

設備仕様面は、スケールを生かしディスポーザーが付いています。食洗機に加え天然石のキッチン天板が備わっており、単価帯を鑑みればまずまずでしょう。80~90㎡台の高額な特殊プランにはトイレ手洗いカウンターも付いています。

管理費は256円/㎡。普通に外廊下ですが、ディスポーザー付での水準ですので悪くないでしょう。敷地は大きくとも建物自体は総戸数88戸ですのでベラボーなスケールメリットが得られるわけではないですからね。
なお、総戸数88戸でエレベーターは1基ですが、1階に12戸あり実質76戸に1基相当なので違和感はないでしょう。

駐車場は全53台で身障者用(平置)を除く52台が機械式になります。

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