ウィルローズ立川【和の趣豊かな映える迎賓空間】43㎡4,898万円(坪単価373万円)

続けて、ウィルローズ立川。

設計は四季建築設計事務所、施工は大勝で直床になります。

30~40㎡台が少なくない総戸数87戸なのでとりわけ目立つスケールではないのですが、敷地面積は1,100㎡弱とそこそこの大きさがあり、緑川通り沿いのエントランス周りはなかなか良い雰囲気に仕上がっていますね。

空地率は約45%と高くはないのですが、建物1階部分の多くを平置駐車場にしたことで敷地の屋外部分をアプローチ(及び植栽)に割く余裕があり、和想(緑を中心とした空間を創り続ける造園設計集団)をデザイン監修に起用したことで和の趣が豊かで見映えする迎賓空間が実現しています。

そのように建物1階部分の多くを駐車場などに割いてしまったことで、エントランスホールはけして大きくはないのですが、自然石調の大判タイルや格子戸状のデザインを採用したことでアプローチから続く和のトータルデザインがとても心地よいですね。

また、建物基壇部も門型・石仕上げとしたことで和の重厚感、一方で4階以上は不規則なマリオンとガラス手摺により一転してモダンなデザインを採用するなど、重厚さとモダンさが絶妙に融合していると感じます。

前回のウィルローズ立川

公式ホームページ
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お部屋は43㎡の2LDK、北西角住戸です。西側は当物件に近い高さのビルがあり、視界が妨げられますが、緑川通りの先、北方向は高いものでも4~5階建といった感じの低層建物が連なっているため、このお部屋からは昭和記念公園が望めますね。一区画挟んでのものですし、斜め方向(北東・北西には視界を遮る建物がある)までのパノラマパークビューにはならないので凄く魅力的な視界かと言うと微妙なところではあるのですが、前回の記事で述べたようにこの界隈はそもそも分譲マンションが少ないですし貴重な眺望ではあるでしょうね。

間取りは住戸ローン控除の適用に念頭を置いた大きさで、2LDKとしては最低レベルの小さなタイプになります。

ただ、角住戸ながらも玄関・廊下を一直線としたことで効率性はまずまずですし、LDKで10畳超確保出来ているのは悪くないでしょう。洋室2室は3~4畳台と小さく、かつ、ウォールドアではないためLDとの一体感も今一つなのは気になる点ですけれども…。

浴室も1216と小さく、収納もギリギリまで削減した感じになりますので、LDを重視しつつも部屋数が欲しい方向けのプランにはなるでしょうね。

坪単価は373万円。北向きは30~40㎡台のみで構成されているのですが、30㎡そこそこのコンパクトでも低層階には320万円ほどのものがあるなど意外にもこなれていると感じます。

こちらはファミリータイプとの差は小さい価格設定なのですが、エクセレントシティ立川グランの30~40㎡台はファミリータイプに比べ単価が強めで低層階でも370万円ほどでしたので余計にそのように感じます。こういった昭和記念公園ビューのお部屋はそれなりの水準にはなりますが2LDKとしてギリギリまで面積を絞っていますので部屋数重視の方であれば悪くはないでしょう。

設備仕様面は、総戸数87戸とはいえ30~40㎡台も多い物件のためディスポーザーはありません。水回りの天然石天板仕様どころかトイレ手洗いカウンターもなく単価帯を鑑みるとやや寂しい印象になりますが、玄関に電気錠が備わっているのは魅力です。

管理費は251円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下ですのでやや高めですが、半分以上が30~40㎡台となる総戸数87戸はけして大きなスケールではありませんので、このぐらいになることに違和感はないでしょう。むしろ昨今のインフレの影響もありつつのこの水準であれば御の字だと思います。

駐車場は、全15台で身障者用を含む13台が平置で、2台のみが機械式になります。逆のケースはよくありますが、2台だけが機械式って…。条例か何かの関係で15台が必要だったということでしょうか…。

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