ブリシア向ヶ丘遊園ステーションフロント【デザインはまずまず、設備仕様は相変わらず】45㎡4,300万円台(予定)(坪単価約317万円)

続けて、ブリシア向ヶ丘遊園ステーションフロント。

設計はカイ設計、施工は志多組です。

前回の記事で述べたように向ヶ丘遊園駅北口の土地区画整理事業の中心部(主要部)に誕生する駅徒歩2分ということで、立地的にはなかなかに特徴的ではあるのですが、1フロア2戸(40・50㎡台)の総戸数20戸という超小規模で、敷地面積は約270㎡しかありません。
1階北西部には店舗スペースがあることもあり、共用面にゆとりを感じることはないでしょう。

ただ、デザイン的にはわりと特徴があって、重厚感のある御影石を大々的に用いたエントランス、4本のマリオンに加え白と黒のガラスをダイナミックに対比させたバルコニー周りの設えも繊細ですね。
小規模ながら駅前広場から続く通り沿いの駅徒歩2分(商店街沿いの目立つ立地)という点が加味されていると感じます。

前回のブリシア向ヶ丘遊園ステーションフロント

公式ホームページ
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お部屋は45㎡の2LDK、北西角住戸です。通りの向かいは7階建のギンザフォレストになりますのでこの低層階からだと視界が妨げられます。

間取りは1フロア2戸のうちの小さな方で、いわゆる狭小2LDKになりますね。

柱の食い込みは一般的な範疇ですのでそれによる面積消費は大きくはないものの、やや細長いプランで、LDの入口付近のスペースを含めると専有面積のわりに廊下が長いのは気になる点でしょう。
LDKは表示(10畳)ほどの広さは感じにくいはずです。

また、柱の食い込み自体は一般的でも、バルコニー内の柱の存在感が高く(隣戸側と柱を分け合うのではなく、柱全体がこちらのプラン側に入っている)、開口部がかなり小さくなってしまっているのも残念ですね。

坪単価は予定価格で約317万円。先ほどのスカイテラス付のタイプを除くと多くのお部屋が310~370万円ほどのレンジ内に収まっており、平均は340~350万円になるでしょうか。

近年の登戸駅側も含めた近隣供給事例としては、ミオカステーロ向ヶ丘遊園Ⅱステーションプレミア(2019年分譲/向ヶ丘遊園駅徒歩3分/約270万円)、パークホームズ登戸スクエア(2021年分譲/登戸駅徒歩5分/約270万円※定借約70年)、パークホームズ登戸ステーションアヴェニュー(2022年分譲/登戸駅徒歩2分/約345万円)、そしてプラウド向ヶ丘遊園(2023年分譲/向ヶ丘遊園駅徒歩4分/約390万円)といった感じで、直近の価格上昇感が強く感じるところはあるものの(ミオカステーロは立地のわりにこなれていました)、プラウドに比べれば控えめですし、部屋数のわりに面積を絞っていることを鑑みてもこのご時世として大きな違和感はないように思います。

設備仕様面は、超小規模ですのでディスポーザーがないのは当然ですが、水回りの天然石天板仕様やトイレ手洗いカウンターどころか食洗機や床暖房すらもないのは残念ですね。このシリーズではお馴染みのシンプルな仕様ではあるものの、昨今の相場高騰で価格帯も大分立派な水準になってきており、そのわりには寂しい仕様になります。

管理費は283円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下ですが、総戸数20戸しかなくスケールメリットが皆無のためどうしても割高になってしまいますね。ここまで小さな物件のわりにはむしろ控えめな方ではありますが…。

なお、駐車場はありません。

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