JPnoie蔵前【優雅な車寄せ×屋上庭園】18階40㎡210,000円(坪賃料17,434円)

続けて、JPnoie蔵前。【賃貸版】になります。

設計は日本郵政(株)一級建築士事務所、施工は大成建設です。

そもそも住宅棟は同開発内で頭1つ抜けた高さがあるのですが、こちらのJPnoie蔵前はそのように住宅棟の18~23階の上から6フロア分で、その角住戸にはコーナーサッシが採用されていることから、"外観デザイン上のタワー感"もしっかりと備えています。
制振構造が採用されているあたりもタワマンらしい点でしょう。

隣接する物流棟の屋上に設けられた庭園(9階)から見るとブランシエール部分も含めた一般的な14階建に見えてしまったりもするのですが、地上階のエントランス手前にはオーバル状の優雅な車寄せ、エントランスは折り上げ天井の開放感のあるものになっているなど、6フロアのみとはいえ総戸数128戸、かつ、高賃料帯の物件らしい魅力を備えています。

なお、屋上庭園はオフィス棟からも渡り廊下でつながっており、オフィスも含め同開発の入居者・利用者専用のものになります(※)。屋上庭園はテニスコート11面半の広さがあり、”隅田川のほとり”にたたずむこの大きな庭園が身近にあるのは嬉しいですね。
※蔵前JPテラス内の保育園やシェアスタジオなどの施設利用者、さらに、庭園内にはJPテラスファームという菜園もあり、菜園契約者はもちろん入ることが出来ますが、蔵前JPテラスの入口自体はセキュリティがあり、関係者・利用者しか入れません。

前回のJPnoie蔵前

公式ホームページ
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お部屋は40㎡の1LDK、東向き中住戸です。東側には物流棟がありますが、9階建で(9階が屋上庭園で)、その先の隅田川との間にも物流棟と同程度の高さの建物しかないため、当物件(18~23階)の東向きは全戸から非常に魅力的な眺望が楽しめます。

北東方向にはオフィス棟(JPライオンビルディング)がありますが、そちらも越えるぐらいの高さになるため(それを考慮し18~23階に賃貸マンションが設計されている)、斜め方向に顔を向けるとスカイツリーも見えてきますね。正面方向には旧安田庭園もよく見えますし、一級品の眺望でしょう。

間取りは四捨五入すると40㎡ながら正確にはわずかに40㎡に満たないタイプになります。

ただ、柱が完全アウトフレーム化されたワイドスパン設計で、分譲顔負けの優秀なプランですね。
LDの開口部はパイプスペースの影響もあり2つに分れてしまっているのが残念ではあるものの、廊下も短い非常に効率的なプランで、ゆったりとしたバルコニーも相まって専有面積以上の豊かさを感じることが出来そうです。

坪賃料は17,434円。これは魅力的でしょう!
立地(交通便)や共用面も含めた物件自体の魅力はもちろんのこと、これだけ魅力的な眺望と効率的なプランを備えてのこの賃料はこのご時世としては良心的というか弱気な設定だと思います。
同面積帯の西向き中住戸との単価差は500円ほどしかなく、東向きならではの特別感のある眺望を加味するとリーズナブルに感じますよね。

20~70㎡台の総戸数128戸と賃貸マンションとしてはスケールがあり、今のような竣工当初は空室を埋めるのがやや大変なことも影響しているのだと思いますが、こういった20万円前後の東向きは一旦埋まった後であれば空きが出次第すぐに借り手が決まるような賃料水準と感じます。

このご時世このような地で分譲タワマンが誕生し、この眺望を手にする高層階であったならば低めに見積もっても600万円は下らなかったはずで(600万円で想定すると表面利回りは約3.5%になります)、そういった点からもリーズナブルな水準と言えるでしょう。以下のようないわゆる賃貸仕様の設備面を考慮しても魅力的な賃料だと思います。

ちなみに、2年近く前ですしもちろんタワマンではないのですが、近年の分譲供給事例として、ライオンズミレス蔵前(2021年分譲/駅徒歩2分/約440万円)、ルフォン浅草蔵前(2021年分譲/駅徒歩3分/約400万円)、プレミスト蔵前(2020年分譲/駅徒歩5分/約380万円)、クリオラベルヴィ蔵前(2020年分譲/駅徒歩5分/約425万円)といったものがあり、ライオンズミレスの上層階には500万円台中盤~後半のものもありました。

設備仕様面は、そこそこのスケールがあってもディスポーザーはないですし、床暖房もないいわゆる賃貸仕様ですが、トイレ手洗いカウンターは付いています。

なお、駐車場は18台で機械式になります。

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