リビオ森下リバーテラス【小規模ながらも共用ルーフテラス】33㎡4,380万円(坪単価440万円)

続けて、リビオ森下リバーテラス。

設計はDi-Frame、施工は新日本建設です。
また、デザイン監修は南條設計室で、担当は南條Victor雄吾氏になります。

「芭蕉の俳諧思想を、水辺に佇む建築の美へ昇華」「「不易流行をテーマに、日本古来の住まいの思想と、現代の価値観を巧みに調和した」とあるように、南側に隣接する芭蕉記念館にちなんだデザインが採用されています。

そこまで言うほどの個性(?)は感じにくいのですが、スラブを二重に見せる軒、雁行部にスラブを回り込ませた意匠、さらに、バルコニー戸境の袖壁(マリオン)と、特にリバーフロントの西面には気を使っているようですね。

敷地面積は1,100㎡超ありはするものの、まとまった空地は1階西向き住戸の専用庭部分程度でランドプランに特色は感じられません。
しかしながら、30~80㎡台の総戸数49戸という小ぶりな物件ながら、エントランスホール脇に小さいながらもプライベートラウンジ&プライベートガーデンがあるのは悪くないですし、西側の棟の屋上(7階部分)に共用のルーフテラスが設けられているのは大きな魅力になるでしょう。地権者住戸が東向き(万年橋通り沿い)に多いことも影響しているのかもしれませんが、リバーフロント住戸でなくともリバービューが楽しめるのは素晴らしいですね。

前回のリビオ森下リバーテラス

公式ホームページ
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お部屋は33㎡の1LDK、北西角住戸です。そのように当物件の西側は隅田川になるのですが、当タイプは西向き住戸から共用廊下を挟んだ敷地東側に位置した北西角住戸になるため、残念ながらリバーフロントにはなりません(そもそも西側に開口部がありません)。
北側は月島倉庫の影響が強いですし、物件内でも芳しいポジションでないことからコンパクトプランとしているはずですが、こういった住戸だからこそ共用ルーフテラスの存在が有り難く感じますね。

間取りは、そのような視界面が考慮された物件内で最も小さなタイプで、スパンという点では悪くないのですが、開口部幅自体は一般的なレベルでしかなく、柱の食い込みも目立ちますね。

こういった面積帯の1LDKだとさらに開口部が小さいなど、都心部ではもっと難のあるタイプになっていることも少なくないためけして悪い印象はないのですが、視界面が芳しくないことを考えるともうちょい頑張って欲しかったという思いはありますかね。

柱の影響もあり洋室とLDが扉1枚分しかつながっていないため、空間的な広がりも得にくいです。

坪単価は440万円。以下のようにこういった1LDKは設備面が特に弱いですし、柱の食い込み具合を鑑みると単価は少し割り増しして考えるべきでしょうか。

ただ、30㎡前半まで面積を絞っていることを鑑みれば単価が高めに出るのはやむなしなところがありますし、2駅が徒歩10分圏内で利用できる利便性などからすればこのご時世違和感はないでしょうね。

設備仕様面は、少戸数のためディスポーザーはありません。
40㎡台以上は、食洗機、トイレ手洗いカウンター、フィオレストーンのキッチン天板、さらに70㎡台以上にはキッチン食器棚が標準装備されますので大きな違和感はないのですが、30㎡台は床暖房すらない非常にシンプルなものになるなど、単価帯のわりに地味な印象です。

管理費は378円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下ですが、小ぶりなスケールが影響しそこそこの水準になってしまっています。
スケールメリットが得られない小規模物件では仕方のなこととはいえ、割高感はありますね。

駐車場は、身障者用を含む5台で全て平置になります。

2 Comments

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2023/07/31 (Mon) 00:29 | REPLY |   
モモレジ

モモレジ  

Re: タイトルなし

> ここ40㎡以上は2LDKのため、40㎡以上から食洗機、トイレ手洗いカウンター、フィオレストーンのキッチン天板、床暖房あります!
コメント有難うございます。
ないのは30㎡台ですね。勘違いしてました。
大変助かりました!

2023/07/31 (Mon) 09:35 | REPLY |   


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