プレシスヴィアラ南与野【珍しいランドプラン、意外な30㎡台中心】3階30㎡2,970万円(坪単価327万円)

続けて、プレシスヴィアラ南与野。

設計は西尾建築設計、施工は上滝、デザイン監修はシーアンドスタイルです。
※施工は当初はプレシスヴィアラ鵜の木やプレシス上尾愛宕などにも携わっていた明幸が行っていたのですが、今年5月に破産手続き開始に至ったとのことで、上滝に変更になっています。工事途中での変更ということで、工事の出来はもちろんのこと、デベロッパーには余計な負担が生じている可能性が高い(販売価格への影響は?)というあたりも気になりますね。

敷地面積800㎡ちょっと、30㎡台中心の総戸数50戸の小ぶりな物件なりに共用面等でのゆとりは感じにくいです。

しかしながら、前回の記事で述べたように、従来から敷地内に大きな高低差のある土地で、ひな壇上になる主要部分に建物が立てられることから、一段低くなる南西方向の視界に優れているのが大きな特長になります。

東側だけでなく南西側も接道しているため、南西側の前建までの離隔は十分過ぎるほどですし、前建も戸建になりますので、1階住戸であっても視界が抜けが得られるという稀有なケースですね。
南西側道路沿いに設けられる駐車場には屋根も設けられます。

エントランスアプローチは敷地形状が影響し奥行がある反面、エントランスホールなどの共用部は物件スケールなりにこじんまりとしており特徴があるとは言えないのですが、共用廊下の内廊下設計は意外でした。
全戸南西向きなので北東部の共用廊下は外廊下になるのが一般的なのですが、わざわざ壁を設けて内廊下を実現しています。エリア的に内廊下は珍しいので特徴の1つになってくるでしょう。
まぁ、そもそもエリア的に30㎡台中心であること自体が珍しいわけですが…。

前回のプレシスヴィアラ南与野。

公式ホームページ
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お部屋は30㎡台の1LDK、南西向き中住戸です。そのように南西方向は一段低くなるポジションなので一般的な4階程度の感覚があり、この階でも首都高大宮線のあたりまでの奥行ある眺望が楽しめます。

間取りはギリギリ30㎡に乗せたに過ぎないこのシリーズでよく見かけるタイプで、1LDKとしては小さいですね。

そのため、居室畳数が小さくはなってしまうのですが、先ほどの34㎡と比べて明らかな差があるかというとないですし、こちらは柱の食い込みが抑えられているので洋室3畳の形がきれいです。

収納は充実していますし、先ほどの角住戸と使い勝手に大きな差は感じにくいでしょう。

坪単価は327万円。中層階でも330~340万円で、低層階でも視界抜けに優れているためか上下差は大きくありません。

先ほどの角住戸に比べれば効率性が高いとはいえ、やはりエリアや駅距離を鑑みると立派に感じてしまう水準で、30㎡ギリギリまで面積を絞ったがゆえの単価設定という印象になるでしょうね。
中住戸でも33㎡ぐらい確保した上でこの価格(坪単価だと300万円ぐらい)を目指して欲しかったところです。
以下のように小規模ゆえのランニングコスト高でもありますし…。

設備仕様面は、小規模コンパクトなのでディスポーザーはありませんが、食洗機、トイレ手洗いカウンターに加え、玄関電気錠が付いています。コンパクト物件とはいえ、床暖房がないのは残念でしょう。

管理費は397円/㎡。ディスポーザーはなくとも小規模な内廊下物件のためか高いですね。スケールメリットに欠ける小規模物件あるあるとはいえ、少々負担が大きいです。

駐車場は全7台で平置になります。

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