ブリリア日吉三丁目【6階建によるボイドスラブの二重床】4階43㎡4,990万円(坪単価381万円)

続けて、ブリリア日吉三丁目。

設計はIAO竹田設計、施工は奈良建設で今年5月竣工済の完成売りになります。

デザインも著名なIAO竹田設計が担当していますが、外観・エントランスなど全体的にシンプルモダンな雰囲気で、和のエッセンスを取り入れた特色あるデザインを採用していることの多いIAO竹田設計が携わっているわりには淡白な印象を受けてしまいます。

歪な敷地形状ながら、エントランスから1階共用廊下に面したコートヤードまでの空間を奥行豊かな設計としたことでそれなりの共用空間に出来てはいるのですが、エントランスホールはかなりこじんまりとしていますし、共用・デザイン共にインパクトに欠けますね。ホワイトマリオンで分節を行い単調さを回避しているのは特徴ではありますが…。

ちなみに、当敷地は第4種高度地区(最高高さ20m)なのでやろうと思えば7階建が可能だったはずです。しかしながら、階高にゆとりを設けた6階建とした分、ランドプランが窮屈になっているところもあるでしょう(6階建で7階建と同じ容積を確保するために建築面積が大きくなっている)。
階高にゆとりがある分、二重床(20m制限の7階建だと直床)はもちろんのこと、ボイドスラブ(240~270mm)を採用出来ているあたりはプラスでしょうね。

前回のブリリア日吉三丁目

公式ホームページ
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お部屋は43㎡の1LDK、南東向き中住戸です。綱島街道との間にそのたちばなコーポを挟んでおり、視界は妨げられます。
ただ、その分音の影響は緩和、また、この階ならば日照がそこそこ得られるでしょう。

間取りは住宅ローン控除の適用を加味したと思われる43㎡の大きな1LDKで近年は見かけることが少ないタイプですね。

バルコニー側に柱が食い込んでいるのは残念なのですが、連窓サッシ×スライドドアを採用したことで、かなり大きな1つの空間として使える柔軟性を備えているあたりは魅力でしょう。

坪単価は381万円。同階・同南東向きの29.64㎡の1DKは坪単価412万円というさらに立派な水準になっており、こちらは1LDKとしては面積が大きくグロスが嵩むあたりが考慮されてはいるようです。

日吉駅においては貴重な駅徒歩10分圏内とはいえ、アプローチに起伏ある駅徒歩8分(まして周辺環境が微妙)で利便性はけして高くはなく、20~40㎡台に適した立地とは言えないこと(その1DKのようなタイプであれば慶應の学生向けの賃貸という投資ニーズも無きにしも非ずなんでしょうが価格が価格ですし…)を考えればもう少しこなれた水準でもおかしくはなかったでしょう。

ただ、やはりプラン・面積帯に限らず日吉駅徒歩10分圏内の供給は少ないため価格で勝負する必要はなく、”川崎市ではなく横浜市だからこそ”と考える方も少なからずいるエリアなのでこのご時世のこの価格に違和感はありません。

設備仕様面は、スケール的にディスポーザーはありませんが、食洗機(20㎡台除く)、トイレ手洗いカウンターに加え、キッチン及びトイレにタッチレス水洗が付いているのは魅力ですね。
さらに、LD及び引き戸で隣接するベッドルームの天井を木目調クロスにするといった目新しい試みも採用されています。

管理費は276円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下ですので小ぶりなスケールなりのやや高めの水準ですが、昨今の強烈なインフレ下においては、絶対的にはこなれています。

駐車場は全17台でうち3台が平置、残りの14台が機械式になります。

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