シティテラス府中【総戸数122戸でも最大67㎡】11階56㎡6,100万円(坪単価360万円)

続けて、シティテラス府中。

設計・施工は五洋建設です。

敷地面積1,600㎡超のそこそこのスケールを有した物件で、高さ的にも19階建を実現出来ていることから空地率は約55%と高い水準を確保出来ています。
前回の記事で述べたように、周辺にはこちら以上の高さの建物も少なくないのですが、三方道路地ということもあり、敷地周囲の広がりもなかなかのものでしょう。

空地の多くは駐車場という感じにはなってしまうのですが、敷地南東部のエントランスアプローチ周りは両サイドに植栽が施されていますし、アプローチの奥行も十分ですね。

デザイン的にはシンプルな感じにはなるのですが、風除室~エントランスホールは2層吹抜となっており、特に明かりが漏れてくる夜間には道行く人から一目置かれる物件になることでしょう。

共用施設としては、2階にテレワークラウンジ(個室あり)があり、近年の総戸数100戸前後の住不物件の傾向そのままと言えます。

前回のシティテラス府中

公式ホームページ
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お部屋は56㎡の1LDK+S、東向き中住戸です。敷地中ほどやや北寄りに位置したお部屋で、5階建の府中グリーンハイツを挟み20階建のアトラスタワー府中が正面東方向にあるポジションです。
南東や北東にそこそこの視界抜けが望める一方で、北東方向には線路(高架)がありますので、音の面でのデメリットもあります(二重サッシが採用されているので、窓を閉めている限りは問題ないでしょう)。

間取りは50㎡台中盤で、2LDK(1LDK+S)としてはそこそこのゆとりを感じることが出来るでしょう。柱の食い込みも少ないので効率性もまずまずです。

ちょっと気になるのは共用廊下側がサービスルームになっている点でしょう。
隣地には30階建のライオンズステージ府中シティタワーが聳え、この位置からは西方向の隣地間距離が十分とは言えないため、建築基準法の居室要件(採光要件)が満たせていません。

近年の住不は先日のレジデンスコート世田谷桜丘でも述べたように、「1LDK+2S」という実質3LDKを設計することが珍しくなく、こういった実質2LDK(1LDK+S)であればまだマシではあるのですが、気にはなりますね。

坪単価は360万円。やはり昨秋の第1期当時よりも値上がりしていますし、面積帯(グロス)が異なるとはいえ先ほどの南東角住戸との単価差は小さく感じます。

角住戸と中住戸の差はもちろんのこと、眺望や線路(高架)の影響の優劣という点でもこちらはもう少し単価を抑えて欲しかったという思いがあります。

設備仕様面は、ディスポーザー、食洗機、ミストサウナ、トイレ手洗いカウンター、天然石のキッチン天板といった住不の定番仕様です。
機械給気(1種換気)もお馴染みで、フィルターなどによる快適な室内空間が魅力ですが、ここは線路沿いですので防音面でも有用ですね。

管理費は292円/㎡。外廊下ですがディスポーザー付ですので違和感はないでしょう。総戸数122戸というそれなりのスケールを鑑みればもう少しスケールメリットを感じることが出来る水準だと良かったのでしょうが、駐車場は普通にほとんどが機械式になりますし、昨今のインフレ下ではなかなか難しいところでしょう。
ちなみに、エレベーターは2基なので一般的ですね。

駐車場は全40台で身障者用を含む4台が平置、残りの36台が機械式になります。別途店舗用が1台あります。

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