ウィルローズ八王子【小規模ながらも高いデザイン性】8階33㎡3,498万円(坪単価346万円)

続けて、ウィルローズ八王子。

設計は日企設計、施工は田中建設、デザイン監修はリクドになります。

敷地面積350㎡ほどのかなりの小規模物件なのですが、前回の記事で書いたように甲州街道から内に入った”商業地域の端”に位置する角地の15階建で、近くまで来るとかなり存在感があるでしょう。

また、ウィルレーナ森下ウィルローズ横浜鶴見でも腕を振るっていたリクドをデザイナーに起用したことで、佇まいにも個性を感じますね。
外観は、バルコニー手摺に複数パターンをランダムに設えただけでなく、外壁タイルも2パターン設けたことで、かなり動きのあるものになっています。

基壇部は自然石調タイルを贅沢に用いた高級感と上品さを備えたものですし、全体的にセンスの良さを感じることが出来る物件になりますね。

小規模ゆえにエントランスホールはこじんまりとしてはいるものの、エントランスを東側道路からしっかり目にセットバックし、アプローチとしてのゆとりを生み出しているあたりにも好感が持てます。

前回のウィルローズ八王子

公式ホームページ
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お部屋は33㎡の1LDK、東向き中住戸です。道路の向かい前建は3・5階建で、その先も同程度の低層建物が並んでいます。近隣商業地域(第3種高度地区)なので、土地が纏まるともう少し高い建物になる可能性はありますが、こちらの商業地域のような十数階建は困難でしょうし、こういった中層階以上では申し分のない視界抜けが得られますね。

間取りは、唯一の中住戸で、南東角住戸よりも気持ち小さな物件内で最も小さなものです。

小規模でペンシル感の強い15階建のため太い柱が食い込んでいるのが気にはなるものの、北東部の柱はアウトフレーム化されているので悪い印象はないですね。

ただ、柱の影響で洋室の開口部は非常に小さく、この感じのリビングインの洋室であれば引き戸ではなくきれいに開け放てるウォールドアが採用すべきだったようには思いますね。

30㎡台のコンパクトタイプながら奥行あるバルコニーを採用しているのは良い点でしょう。

坪単価は346万円。低層階はパンダ的な価格設定により280万円を切る水準のものもありますが、基本的には60㎡台との単価差が非常に大きくなっています(先ほど取り上げた同階60㎡台は276万円)。

ただ、30㎡台前半まで面積を絞っているのでこのぐらいの単価設定になることに違和感はないですね。
直近のコンパクト物件リビオレゾン八王子レジデンス(2022年分譲/八王子駅徒歩8分/約295万円※こちらと同様に3LDKが単価を下げており、30㎡台はパンダ的なものを除いた多くが300~330万円)の30㎡台と比べるとやや高めではありますが、立地差を鑑みれば納得でしょう。

設備仕様面は、小規模ですので当然ながらディスポーザーはありません。また、水回りの天然石天板仕様やトイレ手洗いカウンターもなく基本的にはシンプルです(食洗機は60㎡台のみ)。
ただ、30㎡台でも床暖房は付いていますし、浴室にフラットラインLED照明(調色付)が備わっているのはポイントの1つでしょう。

管理費は346円/㎡。ディスポーザーはありませんが、内廊下を採用した小規模物件ですのでこのぐらいになることに違和感はないでしょう。小規模ゆえのデメリットには違いありませんが…。

駐車場は身障者用を含む全2台で平置になります。

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