ルジェンテ両国【エントランスホールはないけどラウンジはあります】1階39㎡4,550万円(坪単価389万円)

続けて、ルジェンテ両国。

設計はエス・ティプランニング、施工は多田建設です。

敷地面積700㎡ちょっと、空地率約30%ということでランドプランは窮屈な印象です。建物1階部分に駐車場や駐輪場を配置することで、接道していない東面の空地(緑化)を確保しているのは悪くはないのですが、西側道路沿いのセットバックは最低限ですし、エントランス周りの設計にもゆとりはありません。

共用施設として独立したラウンジ空間があるのは30~60㎡台の総戸数57戸のスケールを考えると頑張っていると思うのですが、その代わり(?)に当物件はエントランスホールがないですね…。

風除室の先はエントランスホールではなく”1階の内廊下”になっており、メールボックスなども内廊下の傍らにあるという少々苦しいフロアプランになります。

住戸位置にもよりますが、1階住戸は価格面で勝負せざるを得ないでしょう。

デザイン的にはプランをご覧いただくとお分かりのように中住戸にもダイレクトサッシ(といっても腰高窓)を多く採用し、それが外観的な特徴にはなっているのですが、とりわけ目立つ感じではありません。
景観形成重点地区に位置していることから使える色味などにも制限があるのかもしれませんが、エントランス周りのデザインに関しても大人しい印象になってしまいますね。

前回のルジェンテ両国

公式ホームページ
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お部屋は39㎡の1LDK、東向き中住戸です。前建は2階建の倉庫ですし、そのように敷地東側は隣地との間を緑化しているため、1階住戸でもそこまで悪い条件ではありません。ただ、倉庫の先は7階建マンションですし、少々圧迫感が伴うのは確かですね。

上述のように1階住戸はメールボックスの目の前に玄関があるようなお部屋もありますが、こちらのお部屋はエレベーター動線と反対方向ですので、そこまでネックにはならないでしょうか。
玄関の目の前(向かい)にラウンジの入口扉があり、そこそこの出入りはありそうですが、ラウンジがハナレのように使えるというメリットもあるにはあります(笑)。

間取りは40㎡には満たないながらも30㎡台後半の大き目の1LDKで柱の食い込みも一般的な範疇なので、昨今の1LDKとしてはゆとりを感じやすいと思います。

洋室の引き戸を開くと1つの大きな空間として使うことも出来ますし、全体として違和感少なく纏まっていますね。

坪単価は389万円。1LDKとしては面積が大き目なのでグロスはけして安くはないものの、単価的には”そういった1階住戸”というあたりを考慮してはいるようです。

ただ、クレヴィア両国国技館通りの30㎡台低層階やオーベルアーバンツ両国(全戸30~40㎡台)の低層階とほぼ同じ水準なので、このようなポジション及びフロアプランの1階住戸であればさらに価格で勝負して欲しかったという思いはありますかね。

設備仕様面は、小規模のためディスポーザーはありませんが、30㎡台でも普通に床暖房は付いていますし、トイレ手洗い器も備わっているので大きな違和感はないでしょう。

管理費は344円/㎡。ディスポーザーはありませんが、小規模な内廊下設計ということを鑑みれば悪くありません。

駐車場は身障者用を含む全2台で平置になります。

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