プレシス小田急相模原ステーションサイト【豊かなアプローチと平置駐車場】2階57㎡3,878万円(坪単価225万円)

続けて、プレシス小田急相模原ステーションサイト。

設計は西尾建築設計、施工は新日本建設、デザイン監修はシー・アンド・スタイルです。

総戸数65戸とはいえ、30~40㎡台も少なくない14階建でのものですので敷地面積は900㎡に満たない小ぶりなものです。

ただ、高さが出せていることで空地率は約55%とまずまずで、北西・南西の角地でもありますので敷地周囲の開放感はわりと高いですね。
敷地西側のコーナー部にはかなりしっかりとした大きさのアプローチ空間を施す余裕があり、豊かな緑とクランクインの動線も魅力になるでしょう。

駐車場の多くを建物1階部分に設けたことで雨風の影響を受けない駐車場に出来ていますし、9台とはいえ全台平置となるあたりもポイントの1つですね。

デザイン面では両サイドの外壁タイルを茶系タイルとすることで引き締め、さらに、基壇部には同じ色味の茶系のマリオン、さらに天然石などもあしらうことで重厚さや高級感を高めています。
特筆すべき高級感があるわけではありませんが、近年のプレシスシリーズは全体的なデザインレベルが上がっていると感じますし、こちらは中でも高いレベルにあると感じますね。

前回のプレシス小田急相模原ステーションサイト

公式ホームページ
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お部屋は57㎡の1LDK+2S、南西向き中住戸です。正確には西南西で、日照時間はそこまで長くはないのですが、道路の向かい南西方向にはコインパーキング(青空)がありますので低層階でも日照を得ることが出来ます(西南西はマンションなどがあり、日照が妨げられます)。

間取りは先ほどのものよりもさらに小さな実質3LDKで、さらに狭小感が強くなることに加え、建築基準法上の採光(居室要件)の関係で1LDK+2Sになってしまうのは痛いところでしょうか。
6階から上の共用廊下側に関しては、同居室要件の計算結果(建物上部からの距離が短くなることが計算に影響します)、居室扱いが出来るため3LDKになるのですが、5階以下は2LDKですらないので印象が大分異なるのです。

昨今は住友不動産の物件で1LDK+2Sを見かけることが多くなっていますし、立地条件(敷地形状による配棟。隣地間距離など)を考えればこういった設計になってしまうのも仕方のないことではあるのですが、中古市場でのリセールなどを鑑みた場合に注意すべき点にはなるでしょう。

共用廊下側の柱の食い込みも顕著で、この面積帯ならばもう少し効率性を追求して欲しかった印象にもなりますが、先ほどのプラン同様に奥行ある玄関下足スペースには好感が持てますし、洋室の引き戸を開け放つことで広々とした空間になる柔軟性の高さは魅力の1つですね。

坪単価は225万円。同じ南西向き中住戸でも30㎡台の低層階は約250万円ですので、面積帯(グロス価格)なりに単価を抑えてはいるようです。

前回の記事で述べたように、直近のファインレジデンス小田急相模原と比べるとそれなりの値上がり感があるのは確かです。ただ、その後のさらなる相場上昇に加え、ファインレジデンスの50㎡台半ばは2LDK(2LDK+Sとかではない純粋な2LDK)で、実質3LDKとなるこちらとは部屋数が違うことからも大きな違和感はないでしょう。

設備仕様面は、ディスポーザーはありませんが、食洗機、トイレ手洗いカウンターが付いているので悪くないでしょう。ちなみに、床暖房も普通にガス温水式ですね(プレシスは電気式が多い傾向があります)。

管理費は254円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下ですのでちょっと高いですね。
30~40㎡台もある総戸数65戸というやや小ぶりなスケールや昨今のインフレが影響しているのでしょう。

駐車場は身障者用を含む全9台で平置になります。

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