シティハウス湯島ステーションコート【苦肉(?)のダブルエントランス、意外な各階ゴミ置場】55㎡9,800万円(坪単価589万円)

続けて、シティハウス湯島ステーションコート。

設計・施工は川口土木建築工業です。

16階建、かつ、50㎡台中心のため総戸数68戸にはなっていますが、敷地面積は約700㎡と小さいです。

ただ、春日通りが拡幅中であることが影響しているのか(拡幅工事が完了しないことには通り沿いから当物件に入ることが出来ない)、昌平橋通り沿いのラブホ脇にもエントランスアプローチが設けられたダブルエントランス設計、かつ、春日通り側を除いても三方接道(いずれは四方接道)なので、敷地面積以上のスケール感・存在感があるでしょうね。

空地率は約23%と非常に低いのですが、エントランスホールは2層吹抜で、外から見る限りはガラス面豊かなデザインも悪くありません。内から見ると既視感のある住不デザインでこの単価帯の物件にしては高級感に欠けるのですが…。
外観デザインは、シンプルながらもガラス手摺と角住戸周りのダイレクトサッシが存在感を高める端正なフォルムでこちらも非常に住不らしいものです。

一方、驚かされたのは各階ゴミ置場が採用されている点です。
ゴミ置場の手前には前室まで備わっており、ちょっとだけ高い16階建とはいえ、総戸数68戸程度での各階ゴミ置場は珍しいですね。
最上階には100㎡台(南西角の最も大きなものは130㎡超)が2戸あり、そちらを考慮した設計(仕様)なのだと思いますが、そのわりにそのエントランスホールのデザインはシンプルな印象ですし、以下のように管理費も高いことを鑑みると"最上階だけゴミ置場を付ける"ぐらいの方がバランスが良かったような気もします(むろん最上階だけその分管理費を高くする)。

前回のシティハウス湯島ステーションコート

公式ホームページ
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お部屋は55㎡の2LDK、南向き中住戸です。南側はやはり拡幅中の春日通りで、前建との離隔は申し分ありません。歩道が非常にゆったりとしており植栽スペースもわりとしっかりとしていますね。

間取りは50㎡台中盤のオーソドックスな大きさの2LDKで、当物件の中住戸はほぼほぼこのタイプで占められています(柱位置が多少違いますが、ほぼ同じ)。

先ほどの角住戸の際に述べたように、中住戸は角住戸よりも共用廊下側の柱が南寄りにあるため、玄関前に大きなアルコーブなどはないのですが(このシティタワー品川パークフロントのプランのように住不物件は面積の大きなタイプに奥行を合わせることで玄関前アルコーブがやたらと大きなケースがあります)、それでも共用廊下との間にワンクッションありますし、平均以上の造りですね。

内廊下物件の中住戸のため、洋室1室は行灯部屋ですし、LDの入口付近に大きく混入した事実上の廊下スペースは褒められたものではありませんが…。

LDから洋室2にかけてのワイドな連窓サッシは魅力ですし、ゼッチ・マンションなりに洋室にも床暖房が備わっているので引き戸を開けると広々とした快適なLDが誕生するのもポイントになるでしょう。

坪単価は589万円。先ほどの約700万円の上層階角住戸70㎡に比べると現実的な印象を受けるお値段設定です。
やはりこの立地であれば70㎡ほどの平均的な大きさのファミリータイプよりも50㎡台の方がフィットすると思いますし、この面積帯(グロス価格)であれば、共用空間のシンプルさもそこまで気にはならないでしょう。

各階ゴミ置場などによりランニングコストが嵩むのは気になる点ですが、住不物件なので今後は値上げに踏み切りそうですね…(少なくとも低層階を中・上層階と同じ値段で売るでしょう)。

設備仕様面は、ディスポーザー、食洗機、ミストサウナ、トイレ手洗いカウンター、天然石の水回り天板といったお馴染みの住不仕様です。
最上階100㎡超の2戸だけは、LD及び洋室1室にビルトインエアコンを搭載するなどワンランク上の仕様になっています。

管理費は552円/㎡。ディスポーザー付の内廊下に止まらずそのように各階ゴミ置場まで備わっているので高くなるのはやむなしでしょう。ランニングコストを抑えたいという方には向かない物件に違いはありませんが…。

駐車場は全17台で、身障者用を含む2台のみが平置、残りの15台が機械式になります。

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