ヴェレーナグラン二子玉川【相変わらずガラス面豊かなデザインではあるが…】3階61㎡9,748万円(坪単価532万円)

続けて、ヴェレーナグラン二子玉川。

設計はアアル建築計画、施工は風越建設、デザイン監修はお馴染みインターデザインになります。

「ヴェレーナグラン」ブランドが出始めた当初は従来の「ヴェレーナ」と比べユーロ色を大分抑えていた印象があったのですが、昨今はヴェレーナ自体が”モダンさ”を感じらせるものが多くなっています。
ここのデザインは昨今の「ヴェレーナ」で頻繁に採用される"とかくガラス面の豊かさを強調したもの"のため、「ヴェレーナ」との差が感じにくいところはあるでしょう。

ヴェレーナグラン北赤羽ヴェレーナグラン菊名の杜のようなスケールがあると”エントランス周り”で違いを出しやすいのは言うまでもありませんが、こちらは総戸数42戸とはいえ敷地面積は1,700㎡超ありますし、エリア的に価格帯(グロス)がかなり立派な水準になっていることを考えると、エントランス周りにワンランク上の豊かさや高級感があると良かったようには思いますね。
アプローチの幅・奥行はイマイチですし、エントランスホールもかなりこじんまりとしています。

一方で、エントランス上部(北角住戸)のバルコニー手摺をバルコニー床の側面から立ち上げることでガラスの存在感を高める工夫、さらに、総戸数42戸というスケールながら屋上にスカイビューガーデン(二子玉川公園及び多摩川ビュー)を設けているあたりは評価できる点になるでしょう。

前回のヴェレーナグラン二子玉川

公式ホームページ
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お部屋は61㎡の3LDK、西角住戸です。北西側は専門学校の4階建校舎がありますが、南西側は戸建などの低層住宅(手前に専門学校の敷地が少しだけあります)を挟んだ先に二子玉川公園が広がるポジションです。この階では視界抜けは得られませんが、日照時間はかなり長いでしょう。

間取りは60㎡にギリギリ乗せたに過ぎないかなり面積を絞った3LDKになります。
当物件はルーバル付の特殊プランに1戸だけ90㎡超がありますが、それを除くと71㎡(南角住戸)が最大で、歴代のヴェレーナグラン(※)の中でも最も高単価となるエリア(時期的な影響もあるでしょう)での供給であることが少なからず影響しているようですね。
※これまでのヴェレーナグランで最も高額だったのはヴェレーナグラン門前仲町(定借ながら約410万円)。時期的(分譲時の相場)なところを加味しての実質的な最高額物件はヴェレーナグラン浜田山(同約410万円)。

単純に面積が小さいという点よりも、60㎡そこそこながら"角住戸なりに廊下をかなりゆったりとさせてしまっている"のが気になる設計で、1室1室も手狭な上、収納も心許ないですね。

南角住戸や東角住戸のような出色の開口部設計ではないわけで、そうであればもっと根本的なところ(そういった効率性など)を重視した設計の方が良かったような気がします。
まぁ、この開口部でも一般的な物件に比べたら充実している方ですし、掃き出し窓には高さ約2.1mのハイサッシを実現出来ているあたりも魅力なんですけどもね。

坪単価は532万円。500万円台半ばと思われる平均に比べると安いですが、低層階中住戸などには500万円未満もありますので下限水準ではありません。

60㎡そこそこまで面積を絞ったことで3LDKとしてはかなりグロスを抑えていることを売りにしたいのだと思いますが、そのように効率性が芳しくなく3LDKとしては手狭なのが悩ましいところでしょう。

設備仕様面は、小規模でもディスポーザーが付いているのは流石でしょう(価格帯なりの配慮でしょう)。食洗機、ミストサウナ、天然石の水回り天板(キッチンは側面まで貼り下ろし)、トイレ手洗いカウンター、アラウーノトイレ、アグアクリーン活水器も備わった大きな違和感のないものです。

管理費は297円/㎡。外廊下ですが、小規模でもディスポーザーが付いた物件ですので300円未満ならば御の字でしょう。

駐車場は全10台で身障者用のみが平置、9台が機械式になります。

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