プラウド世田谷砧ガーデンテラス【拘りの2層吹抜エントランスホール】4階71㎡9,698万円(坪単価452万円)

続けて、プラウド世田谷砧ガーデンテラス。

設計はIAO竹田設計、施工は西武建設でミライフルが採用されています。また、ゼッチ、かつ、低炭素建築物認定マンションでありエコ・断熱性能にも優れています。

当物件の大きなポイントの1つが、前回の記事でも述べた敷地面積約4,200㎡のスケール感、そして、東西に長い敷地形状が生み出す無理のない豊かなランドプランでしょう。

近隣に比べ高さが出せるとはいえ7階建ですし、空地率は約45%とけして高くはありません。そのため、南向き住戸を中心としつつもその背後に東向きや西向きの棟も存在しています。
また、空地の多くは、駐車場・駐輪場に加え、1階住戸の専用庭により消費されてしまってはいるのですが、エントランスアプローチは豊かな緑が出迎えてくれますし、その傍らエントランスホールからも見える位置にデザインされたテラスも魅力になるでしょう。

エントランスホールは面積的にもゆとりある2層吹抜で、テラスの緑景を取り込む大きなガラスウォール、柔らかな曲線を描く木ルーバー、ダイナミックなタイル壁面、鏡面仕上げの天井と、床・壁・天井すべてに拘ったデザインも素晴らしいですね。

また、エントランスホールほどのインパクトこそありませんが、外観に関しても力を入れていると感じる物件で、エントランス側のファサードにコの字フレーム、南向きの棟の共用廊下手摺に「背の高い曇りガラス(道路からの視線に配慮しつつデザインにも気を使った結果でしょう)」を採用しているあたりも興味深い点の1つですね。

逆に言うと、内廊下設計(※)でないのは残念ではあるのですが、70㎡台(坪単価400万円台)が中心の物件ですので違和感はないでしょう。
※中住戸も3LDK中心の板状配棟の物件であることから、内廊下にするためには3LDK中住戸と共用廊下の間に吹抜を多数設ける必要があり、導入するためにはかなり手間・コストがかかります。

共用施設としてはエントランスホール脇に小さ目ながらもラウンジ、さらにプライベートブースが備わっています。

前回のプラウド世田谷砧ガーデンテラス

公式ホームページ
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お部屋は70㎡超の3LDK、西向き中住戸です。位置的には南西角住戸になりますが、南側は南向きの棟の共用廊下になっているため、西側にしか開口部がありません。
ただ、この2フロア下にはその2層吹抜のエントランスホールのあるポジションで、眼下には緑豊かなテラスが望めます。また、荒玉水道道路の向かいは第一種住居地域・第一種低層住居専用地域の戸建街になりますのでこの階だと視界抜けまで出てきますね。

間取りは70㎡にギリギリ乗せた程度のオーソドックスな田の字3LDKです。
ただ、柱の食い込みは少なく、玄関をセットバックし、共用廊下と玄関の間にアルコーブ的なスペースを確保するなど押さえるべきところを押さえた好感の持てるプランでしょう。

LDから洋室3にかけては連窓サッシ×ウォールドアを採用しており、高い柔軟性も備えています。

坪単価は452万円。西向きなので日照的には魅力的とは言い難いのですが、そのように手前にテラス(緑景)が望めるあたりも考慮されそこそこの水準になっています。メディアシティによる視界への影響が残る中層階南向き中住戸と同程度の設定ですね。

前回の記事で述べたように、このご時世なりの価格高騰感があるのは確かですが、エリア内随一のスケール感のあるブランド物件が400万円台中盤であれば悪くはないでしょう。

設備仕様面は、ディスポーザー、食洗機、トイレ手洗いカウンター、水回りの天然石天板仕様など大きな違和感のないものがそろっています。

管理費は305円/㎡。外廊下ですが、ディスポーザー付での水準ですので悪くはないでしょう。総戸数115戸のスケールメリットがあることを考えるとやや高く感じますが、昨今の強烈なインフレ下であれば違和感はありません。
なお、エレベーターは総戸数115に対し違和感のない2基になります。

駐車場は全37台で身障者用のみが平置、36台が機械式になります。

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