ルネ花小金井ザ・レジデンス【敷地面積5,000㎡弱、豊かな専用庭】1階68㎡5,998万円(坪単価292万円)

続けて、ルネ花小金井ザ・レジデンス。

設計・施工は長谷工で直床になります。
長谷工がデベロッパーにも名を連ねていたルネ花小金井はもちろんのこと、近年供給されたザ・パークハウス花小金井ガーデンザ・パークハウス花小金井フロントシティテラス小金井公園シティハウス小金井公園の全てが長谷工設計・施工という稀に見るほどの”長谷工の街”になっています。

まもなく分譲開始されるサンリヤン花小金井ステーションフロントは総戸数46戸の小規模物件なので長谷工設計・施工ではないものの、販売代理に長谷工アーベストが携わるという…。

前回の記事で述べたように、当物件はそれらザ・パークハウス~ガーデン、シティテラス、シティハウスといった超大規模物件に比べると一般的ではあるものの、総戸数162戸、敷地面積5,000㎡弱のスケール感が少なからずポイントになります。

空地率は約51%とまずまずながら、南北に長い敷地形状(接道しているのは南側のみ)ゆえに駐車場へ向かうアプローチに空地の大部分が消費されてしまっているのは残念です。しかしながら、1階東向き住戸には以下のような大きなテラス・専用庭プラン、また、敷地南側のメインエントランス前に設けられたアプローチ空間は植栽も豊かで、デザイン的な魅力も小さくありません。

そこからエントランスホールまで続く奥行ある内外アプローチは重厚なマテリアルによって高級感がありますし、ホールの傍らには植栽が望めるラウンジ・ワークスペースが施されているのも魅力でしょう。
総戸数162戸ながらゲストルーム&パーティルームまで備えており、少なからず上述のような超大規模物件も意識している様子が窺えますね。
7年以上に渡り分譲されたら他デベロッパーにとっては迷惑でしかないでしょう(笑)。

シティテラス、シティハウスに関しては悪名高い(?)いわゆる住不物件のケースとは異なり価格に大きな違和感はないですし(現状の値上げ後の平均270〜280万円台は少々強く感じますが…)、スケールを生かした高級感のあるデザイン(スケールがあっても見慣れたデザイン、淡泊なデザインの住不物件は少なくありません)もかなり魅力ではあるのですが、計1,700戸弱は流石に多過ぎで、花小金井の需給を大きく悪化させたのは確かでしょう。
花小金井駅は距離があってもシャトルバスでの武蔵小金井駅へのアプローチが可能ですし、交通便もけして悪くないんですけどね…。

なお、こちらの外観デザインに関しては、とりわけ目立つ印象まではありませんが、雁行が大きいフォルムは桜並木をモチーフとしたとのことです。ホワイトに見える上部のダブルマリオンには微かにピンクを入れているようで、バルコニー周りには繊細さが窺えますね。

前回のルネ花小金井ザ・レジデンス

公式ホームページ
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お部屋は68㎡の3LDK、東向き中住戸です。南・西・東の3棟構成で、敷地形状的に最も多くを占めるのがこちらの東向きになります。
こちらは南向きの棟寄りのポジションで、東側前建は2~3階建の戸建となるため、東向き中住戸の中では良い方になりますね。南東側も4階建マンションの駐車場になることから日照も比較的得やすいでしょう。

間取りはやはり25㎡超の専用庭が最大のポイントになるのですが、それと合わせてワイドな連窓サッシを採用しているのも素晴らしい点でしょう。

洋室3の引き戸を開け放った際のLDK+洋室3+テラス+専用庭の空間は70㎡に満たない3LDKではなかなかお目にかかることの出来ないゆとりがあり、そのように住居専用地域の住宅街を望む1階住戸なので、庭付き戸建に近い魅力がありますね。

上述のように共用施設もまずまず充実した物件になりますし、専有部は戸建感覚を求めつつも共用空間も利用したいファミリーにはかなり魅力的なタイプになるでしょう。

共用廊下側の柱の食い込みは普通に目立ちますが、玄関部分だけはしっかりとセットバックしたことで玄関前にアルコーブ的なゆとりを設けることが出来ているあたりにも好感が持てますね。

坪単価は292万円。1〜2階にはもう少し単価が安いものもありますが、物件内の下限に近い水準です。
専用庭内の日照時間はかなり長そうですし、そのように1階住戸なりの魅力が豊かなお部屋になりますので、大きな違和感はないでしょう。

前回の記事で述べたように物件自体がやや強く感じはするものの、面積を絞ったことでギリギリ5,000万円台に出来ているのは悪くありません。

設備仕様面は、スケールを生かしディスポーザー搭載、他にも食洗機やミストサウナが備わっており、大きな違和感はないでしょう。水回りの天然石天板仕様やトイレ手洗いカウンターは見当たりませんが、長谷工のオリジナル仕様U’sプラスを採用したことでキッチンカウンター上壁にUSBコンセント、トイレのカウンター付ペーパーホルダーなど、随所に工夫が施されているのは嬉しい点でしょう。

主寝室床暖房はありませんが、ゼッチ基準を満たしているのでエコ・断熱性能も高いです。
また、地下部分にスマートウォータータンクが設置されているのもポイントの1つでしょう。断水時には非常用飲料水生成装置「WELLUPミニ」を利用することで、全住戸6日分の飲料水の確保が可能とのことです。

管理費は193円/㎡。外廊下ですが、ディスポーザー付での水準なので総戸数162戸のスケールメリットが感じられます。給湯器はリースのため別途2,783円/月かかるのは玉に瑕です。

駐車場は全81台で建物1階部分にある4台を除き機械式になります。

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