プラウド青葉台【クセのあるランドプランではあるが優雅なアプローチと2層吹抜エントランスホール】5階72㎡7,048万円(坪単価324万円)
続けて、プラウド青葉台。
設計・施工は不二建設で、ミライフルが採用されています。
まもなく分譲開始される桜並木の向かいのプロミライズ青葉台のような出色なスケール感こそないものの(公道を挟み5ブロックに分かれてはいるものの、地域に開かれた敷地中央部を抜けることが可能なセンターウォーク設計、中央部の円形広場セントラルプラザ周りのランドプランが素晴らしいですね)、こちらも敷地面積5,500㎡超と並の物件とは比べるべくもない大きさがあります。
空地率も約47%とまずまずで、敷地南東部~北側まで周り込むように施されたガーデンスペースは当物件の顔となるでしょう。
南東部のエントランスアプローチ脇にはガーデンコリドー、北東部の桜並木沿いにはコミュニティガーデンがあり、道行く人の目に留まること必至ですね。ランドスケープデザインには実績豊富な石勝エクステリアが起用されています。
また、連続する庇が印象的なエントランスアプローチのデザインも秀逸で、庇のサイドに施された間接照明、また、アプローチ側壁には岩肌調の御影石を採用したことで、帰宅時に我が家が恋しくなる魅力的な空間が実現しています。
一方、前回の記事でもちらっと述べたように、敷地内の高低差がかなり大きいことが影響し、ヒルコートの上層2フロア(7~8階)にたどり着くためにエレベーターの乗り換えが必要、という点にはちょっと驚かされました。
当物件のエントランスはそのようにフロントコート内の敷地南東部に設けられているのですが、敷地南西部のヒルコートが立つ部分はフロントコート部分よりも"3フロア分"も高くなっており(丘上)、高さ制限の関係で、ヒルコートはフロントコートよりも"2フロア分"高くなるため、その凸となった2フロアへは"フロントコート内に設けられた全体エレベーターからエキスパンションジョイントを介しての直接のアクセス"が出来ないのです。
一般的に、複数の棟がありそれらの高さが異なる場合、”最も高い部分のある棟にエレベーターを設けるもの(複数基設けるケースを除く)”ですが、こちらの場合、その最も高さのあるヒルコートは高台ゆえに1階(エントランス階)が存在しておらず(地面の遥か下)、断念したものと思われます。
※当物件の高低差や配棟は建築確認が取り消されたかのル・サンク小石川後楽園(ついについに今夏に解体・建替の動きが出てきましたね)と共通するところがあり、当時の記事で事細かに言及したように、あちらは敷地の最も低い部分にエントランスを施しつつも多少地面を掘削、さらに、エスカレーターを施しエントランスフロアを2フロアに跨って設計することで上手に差別化していました。
こちらも敷地南西部のヒルコート部分の丘を削ることで、ヒルコート下部のほんの一部だけでも(エレベーターが設置できる程度のスペース)地下部分を確保出来れば良かったのでしょうが、当敷地は北傾斜の途中で、斜面を削ってしまうとそれこそがけ崩れなどのリスクもあるため難しかったのかもしれませんね。ル・サンクが異例だっただけで、この規模でのエスカレーターの採用はコスト的にも(ランニングコスト含む)なかなか厳しいでしょうし…。
多少不便とはいえ上層2フロアは視界的な魅力も出てきますし、1~2フロアなら階段を利用するぐらいの方が健康的という考え方もあるにはあります…。
共用施設は、パーティ&ゲストルーム、コワーキングスペース(個室ブースもあり)があり、総戸数121戸なりのものです。エントランスホール(兼ラウンジ)は天高約5mの2層吹抜が採用されており、デザイン的な魅力も十分ですね。
前回のプラウド青葉台。
公式ホームページ

お部屋はヒルコートの72㎡の3LDK、南向き中住戸です。前回の記事で述べたようにヒルコートは4~8階(建築基準法上3~7階)にあたる5階建で、当住戸は下から2フロア目、つまり、窓からの景色は一般的な2階建と大差ありません。やはり丘上に立っている南側のカネカ社宅は3階建なので、視界的な影響は小さくないものの、日照は得られるでしょう。
間取りは、オーソドックスな田の字タイプで、LD~洋室2にかけて連窓サッシやウォールドアになっていないのは残念ですね。
洋室2の引き戸は扉3枚分しか開かないタイプで、ウォールドアもしくは洗面所側の部分に扉を格納できるようになっていると良かったでしょう。
また、奥行最大約2.4mのバルコニーによりLDからの空間的な広がりはあるものの、サッシ幅に関しては少々寂しいですね。
柱のアウトフレームは一般的には良い方ではあるのですが、同時期分譲のプロミライズが完全アウトフレームな上、連窓サッシも採用されているのでこういったタイプは少々厳しい立場にはなります。
坪単価は324万円。日照的には問題のないお部屋ですし、前回の記事で述べたように、プロミライズが同時期分譲になるがゆえにこのご時世にしてはやや抑えられた感すらあるでしょう。
プロミライズの間取りが非常にきれいなため、どうしても見劣りするところはあるものの、こちらの第1期は64戸とそこそこの数を供給するようですし、"同時期分譲ゆえの恩恵"は多少なりともあるように思いますね。
設備仕様面は、ディスポーザー、食洗機、トイレ手洗いカウンター、水回りの天然石天板仕様と、違和感のないものがそろっています。スロップシンクも付いていますね。
ゼッチ×低炭素のエコ・断熱性能の高さもポイントとなる一方で、オール電化は好みが分かれるところでしょう。
※野村不動産はプラウド向ヶ丘遊園で同様の「ゼッチ」×「実質再生エネルギー100%のオール電化」を採用していたように、オール電化を積極的に活用する傾向があり、パナソニック工場跡地のプラウド綱島SSTあたりからの"流れ"もあると思われます。
管理費は305円/㎡。外廊下ですが、ディスポーザー付ですので大きな違和感はありません。ただ、スケールがあるわりには気持ち高めで、通常のエレベーター2基に加え、そのように”+1基”要してしまっている影響も幾分かはありますかね。
駐車場は全57台で、身障者用を含む3台が平置、残りの54台が機械式になります。
設計・施工は不二建設で、ミライフルが採用されています。
まもなく分譲開始される桜並木の向かいのプロミライズ青葉台のような出色なスケール感こそないものの(公道を挟み5ブロックに分かれてはいるものの、地域に開かれた敷地中央部を抜けることが可能なセンターウォーク設計、中央部の円形広場セントラルプラザ周りのランドプランが素晴らしいですね)、こちらも敷地面積5,500㎡超と並の物件とは比べるべくもない大きさがあります。
空地率も約47%とまずまずで、敷地南東部~北側まで周り込むように施されたガーデンスペースは当物件の顔となるでしょう。
南東部のエントランスアプローチ脇にはガーデンコリドー、北東部の桜並木沿いにはコミュニティガーデンがあり、道行く人の目に留まること必至ですね。ランドスケープデザインには実績豊富な石勝エクステリアが起用されています。
また、連続する庇が印象的なエントランスアプローチのデザインも秀逸で、庇のサイドに施された間接照明、また、アプローチ側壁には岩肌調の御影石を採用したことで、帰宅時に我が家が恋しくなる魅力的な空間が実現しています。
一方、前回の記事でもちらっと述べたように、敷地内の高低差がかなり大きいことが影響し、ヒルコートの上層2フロア(7~8階)にたどり着くためにエレベーターの乗り換えが必要、という点にはちょっと驚かされました。
当物件のエントランスはそのようにフロントコート内の敷地南東部に設けられているのですが、敷地南西部のヒルコートが立つ部分はフロントコート部分よりも"3フロア分"も高くなっており(丘上)、高さ制限の関係で、ヒルコートはフロントコートよりも"2フロア分"高くなるため、その凸となった2フロアへは"フロントコート内に設けられた全体エレベーターからエキスパンションジョイントを介しての直接のアクセス"が出来ないのです。
一般的に、複数の棟がありそれらの高さが異なる場合、”最も高い部分のある棟にエレベーターを設けるもの(複数基設けるケースを除く)”ですが、こちらの場合、その最も高さのあるヒルコートは高台ゆえに1階(エントランス階)が存在しておらず(地面の遥か下)、断念したものと思われます。
※当物件の高低差や配棟は建築確認が取り消されたかのル・サンク小石川後楽園(ついについに今夏に解体・建替の動きが出てきましたね)と共通するところがあり、当時の記事で事細かに言及したように、あちらは敷地の最も低い部分にエントランスを施しつつも多少地面を掘削、さらに、エスカレーターを施しエントランスフロアを2フロアに跨って設計することで上手に差別化していました。
こちらも敷地南西部のヒルコート部分の丘を削ることで、ヒルコート下部のほんの一部だけでも(エレベーターが設置できる程度のスペース)地下部分を確保出来れば良かったのでしょうが、当敷地は北傾斜の途中で、斜面を削ってしまうとそれこそがけ崩れなどのリスクもあるため難しかったのかもしれませんね。ル・サンクが異例だっただけで、この規模でのエスカレーターの採用はコスト的にも(ランニングコスト含む)なかなか厳しいでしょうし…。
多少不便とはいえ上層2フロアは視界的な魅力も出てきますし、1~2フロアなら階段を利用するぐらいの方が健康的という考え方もあるにはあります…。
共用施設は、パーティ&ゲストルーム、コワーキングスペース(個室ブースもあり)があり、総戸数121戸なりのものです。エントランスホール(兼ラウンジ)は天高約5mの2層吹抜が採用されており、デザイン的な魅力も十分ですね。
前回のプラウド青葉台。
公式ホームページ

お部屋はヒルコートの72㎡の3LDK、南向き中住戸です。前回の記事で述べたようにヒルコートは4~8階(建築基準法上3~7階)にあたる5階建で、当住戸は下から2フロア目、つまり、窓からの景色は一般的な2階建と大差ありません。やはり丘上に立っている南側のカネカ社宅は3階建なので、視界的な影響は小さくないものの、日照は得られるでしょう。
間取りは、オーソドックスな田の字タイプで、LD~洋室2にかけて連窓サッシやウォールドアになっていないのは残念ですね。
洋室2の引き戸は扉3枚分しか開かないタイプで、ウォールドアもしくは洗面所側の部分に扉を格納できるようになっていると良かったでしょう。
また、奥行最大約2.4mのバルコニーによりLDからの空間的な広がりはあるものの、サッシ幅に関しては少々寂しいですね。
柱のアウトフレームは一般的には良い方ではあるのですが、同時期分譲のプロミライズが完全アウトフレームな上、連窓サッシも採用されているのでこういったタイプは少々厳しい立場にはなります。
坪単価は324万円。日照的には問題のないお部屋ですし、前回の記事で述べたように、プロミライズが同時期分譲になるがゆえにこのご時世にしてはやや抑えられた感すらあるでしょう。
プロミライズの間取りが非常にきれいなため、どうしても見劣りするところはあるものの、こちらの第1期は64戸とそこそこの数を供給するようですし、"同時期分譲ゆえの恩恵"は多少なりともあるように思いますね。
設備仕様面は、ディスポーザー、食洗機、トイレ手洗いカウンター、水回りの天然石天板仕様と、違和感のないものがそろっています。スロップシンクも付いていますね。
ゼッチ×低炭素のエコ・断熱性能の高さもポイントとなる一方で、オール電化は好みが分かれるところでしょう。
※野村不動産はプラウド向ヶ丘遊園で同様の「ゼッチ」×「実質再生エネルギー100%のオール電化」を採用していたように、オール電化を積極的に活用する傾向があり、パナソニック工場跡地のプラウド綱島SSTあたりからの"流れ"もあると思われます。
管理費は305円/㎡。外廊下ですが、ディスポーザー付ですので大きな違和感はありません。ただ、スケールがあるわりには気持ち高めで、通常のエレベーター2基に加え、そのように”+1基”要してしまっている影響も幾分かはありますかね。
駐車場は全57台で、身障者用を含む3台が平置、残りの54台が機械式になります。
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