リビオレゾン横濱綱島【南條設計室デザイン×お掃除浴槽(一部プラン除く)】33㎡4,090万円(坪単価406万円)

続けて、リビオレゾン横濱綱島。

設計はコモン・リンク、施工は風越建設、デザイン監修は南條設計室(担当は岡崎氏)です。最高高さ20m制限エリアの7階建ですので直床ですね。

敷地面積は570㎡ほどと小さく、子母口綱島線沿いの間口は狭いです。そのため、エントランス周りはこじんまりとしていますし、空地率も約45%ということでランドプランにもゆとりを感じることはないでしょう。

ただ、高額物件での実績豊富な南條設計室をデザイナーに起用したことで、デザイン面での見どころは少なくありません。
エントランスアプローチも短くはあるものの、質感豊かな石調のマテリアルを不規則に貼り合わせたことで趣深いもの、また、軒裏やバルコニー手摺に木目調の格子を施したことで、子母口綱島線からの景観はスケール以上の存在感があるでしょう。

間接照明の演出も上手なので夜間はさらに存在感が増しそうですし、木目素材を多用したエントランスホールや内廊下のデザインにも拘りを感じますね。

前回のリビオレゾン横濱綱島

公式ホームページ
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お部屋は33㎡の1LDK、南西向き中住戸です。そのように南西は第一種住居地域になっており、前建は2階建なので、日照だけでなく視界抜けも得られる良好なポジションです。

間取りは前回の記事で書いたように南西面を1フロア3戸(3タイプ)で分け合う形なので、スパンは芳しいものではありません。こちらは1フロア5戸中"唯一の中住戸"でもあります。

ただ、スパン目一杯に連窓サッシを施したことで開口部幅はまずまずですし、33㎡なので奥行(玄関~バルコニーまでの距離)もそれほど長いわけではないので、全体として大きな違和感はないでしょう。

LD入口付近のスペースも含めると廊下による面積消費はそこそこにはありますが、L字框を採用したちょっとしたクランクインアプローチとなった玄関周りは空間的な広がりもあって気持ちが良さそうです。

坪単価は406万円。40~60㎡台の低層階は坪単価330~350万円といった感じで、面積差(グロス価格の差)があるのをいいことに、こちらにはガッツリと単価が乗せられてしまっています(最下階でも390万円台(予定))。柱の食い込みも目立つタイプですし、40~60㎡台との単価差はもう少し小さくあってしかるべきだったのではないでしょうか。

直近の駅徒歩4分のミオカステーロ綱島の1LDK(37㎡)とは面積差がありはするもののあちらは360~410万円ほどのレンジで、視界抜けも出てくるあちらの上層階と同水準ということからも違和感がありますね。

こちらの立地は住宅が主となるエリアゆえの落ち着きや日照なども魅力にはなりますが、こういったコンパクトな30㎡台はファミリータイプに比べ駅距離がモノを言いますし…。
以下のように30㎡台は設備面も残念ですし、割高感を覚えずにはいられません。

設備仕様面は、小規模コンパクトなのでディスポーザーがないのは当然ですが、水回りの天然石天板仕様どころかトイレ手洗いカウンターすらもないのは残念ですね。ただ、お掃除浴槽の搭載は売りの1つになるでしょう。
30㎡台はお掃除浴槽がないだけでなく、床暖房すらもないのですが…。

管理費は418円/㎡。ディスポーザーはありませんが、小規模な内廊下物件のためか高いですね。スケールメリットが得られない小規模の宿命とはいえ、少々の割高感があります。

駐車場は4台のみですが平置になります。

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