グランシエロ吉祥寺【ユーティリティコーナー×サッシ高2.2m】3階71㎡7,780万円(坪単価361万円)
続けて、グランシエロ吉祥寺。
設計・施工はデベロッパーの川口土木建築工業です。
グランシエロイーストマークスの設計・施工が他社だったように、川口土木建築工業の「グランシエロ」はわりと他社に投げてしまっているケースが多いのですが、こちらは設計・施工共に自社になります。
川口土木建築工業は川口市を中心に埼玉県内での供給実績が多く、これまでは相対的に控えめな単価帯の物件が多かったのですが、こちらはかなり高価格帯になってきていることも影響しているのでしょうか。
※メインはあくまで設計・施工であり、三井の「パークホームズ」や三菱地所の「ザ・パークハウス」などの大手デベロッパー物件での実績が非常に豊富です。
当物件は総戸数32戸ながら敷地面積1,600㎡ほどのそこそこのスケールがあり、ランドプラン、間取り、そしてデザインとそれぞれに特徴がありますね。
ランドプランにおいては、都市計画道路の影響が小さくありません。敷地南側には既に連雀通りがありそこそこの交通量があるのですが、北側には補助91号線の計画があり、収用可能性があります。現状この界隈の都市計画道路予定地には戸建などの小さな土地が複数集まっており、そう簡単には実現に至らなそうな印象ではあるのですが、仮に実現するようなことがあると敷地北側の平置駐車場の一部がなくなるでしょうし、通りに挟まれる形にはなるので今よりも賑やかにはなるでしょうね。
間取り面での特徴は、以下のプランからもお分かりのように逆梁工法が採用されている点です。梁をバルコニー手摺部分に出来ているため、掃き出し窓のサッシ高が2.2mとかなり高く出来ていますね。
また、デザイン面においてはデザイン監修に実績豊富なパークスアーキテクツを起用し、その逆梁部分のアースカラーのタイルと柱部分の自然石風の濃いグレーのタイルが縦横に交わったインパクトのあるものです。
それに加え、梁下(バルコニーの軒裏からその側面にかけて)を大々的に木目調としたことが外観上の大きなアクセントになっており、小規模らしからぬ存在感があるでしょう。
バルコニー軒裏を木目調にすることでデザイン性を高めるケースは近年少なからず見られますが、このように側面にかけて木目調が用いられるケースは珍しいですね。イメージCG上はわりと橙色に近い木調に見え、クセが強く感じたりもしますが、エントランス周りのデザインも含め全体的に素材感が際立つマンションなのは確かでしょう。
なお、スケール的にやむなしではありますが、エントランスホールは総戸数32戸なりにこじんまりとしていますし、共用部もホールの傍らに小さなラウンジがある程度になります。
前回のグランシエロ吉祥寺。
公式ホームページ

お部屋は71㎡の3LDK、南向き中住戸です。連雀通りの向かいはそのように8階建の吉祥寺シンフォニア(斜線制限により連雀通り沿いは4階建)で、視界への影響は大きいものの、日照に関しては問題ないでしょう。
間取りはベースとしては田の字ですが、上述のように逆梁工法が採用されており、掃き出し窓(LD窓)のサッシ高が約2.2mと高いためプランから受ける印象以上に採光や開放感が得られるでしょうね。
また、洋室2の腰高窓(窓際下部は逆梁カウンター)もL字になっているので採光が入りやすいでしょう。
やはりユーティリティコ―ナーを備えたタイプで、70㎡そこそこの一般的な田の字ベースでありながら特色を持たせているのもポイントの1つです。
なお、柱の食い込み自体は目立ちますが、低層建のため柱は細く、それによる面積消費は大きくありません。
坪単価は361万円。物件内で平均的なポジションで、単価的にも平均に近いものになるでしょう。
前回の記事で述べたように、やはりプラウドシティ吉祥寺(2018年分譲/駅徒歩23分/約275万円)の頃からの値上がりは顕著であり、その後の相場高騰はもちろんのこと、そのプラウドシティの存在が当エリアの利便性を高めたところもあるとはいえ、もうちょっと抑えて欲しかった印象にはなるでしょうか。
設備仕様面は、小規模なのでディスポーザーはありませんが、食洗機、クオーツストーンのキッチン天板(側面まで貼り下ろし)、トイレ手洗い器、さらに、タッチレス水栓、スロップシンク、玄関電気錠まで備わっているという充実したものです。
管理費は250円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下ですが、総戸数32戸の小ぶりなスケールを鑑みれば悪い水準ではないでしょう。
駐車場は、身障者用を含む全11台で平置になります。近年のトレンドからすれば大きな違和感のない設置率ですが、そのように将来的に一部の収用の可能性があることを鑑みるともう少し多い方が良かったようにも思います。
設計・施工はデベロッパーの川口土木建築工業です。
グランシエロイーストマークスの設計・施工が他社だったように、川口土木建築工業の「グランシエロ」はわりと他社に投げてしまっているケースが多いのですが、こちらは設計・施工共に自社になります。
川口土木建築工業は川口市を中心に埼玉県内での供給実績が多く、これまでは相対的に控えめな単価帯の物件が多かったのですが、こちらはかなり高価格帯になってきていることも影響しているのでしょうか。
※メインはあくまで設計・施工であり、三井の「パークホームズ」や三菱地所の「ザ・パークハウス」などの大手デベロッパー物件での実績が非常に豊富です。
当物件は総戸数32戸ながら敷地面積1,600㎡ほどのそこそこのスケールがあり、ランドプラン、間取り、そしてデザインとそれぞれに特徴がありますね。
ランドプランにおいては、都市計画道路の影響が小さくありません。敷地南側には既に連雀通りがありそこそこの交通量があるのですが、北側には補助91号線の計画があり、収用可能性があります。現状この界隈の都市計画道路予定地には戸建などの小さな土地が複数集まっており、そう簡単には実現に至らなそうな印象ではあるのですが、仮に実現するようなことがあると敷地北側の平置駐車場の一部がなくなるでしょうし、通りに挟まれる形にはなるので今よりも賑やかにはなるでしょうね。
間取り面での特徴は、以下のプランからもお分かりのように逆梁工法が採用されている点です。梁をバルコニー手摺部分に出来ているため、掃き出し窓のサッシ高が2.2mとかなり高く出来ていますね。
また、デザイン面においてはデザイン監修に実績豊富なパークスアーキテクツを起用し、その逆梁部分のアースカラーのタイルと柱部分の自然石風の濃いグレーのタイルが縦横に交わったインパクトのあるものです。
それに加え、梁下(バルコニーの軒裏からその側面にかけて)を大々的に木目調としたことが外観上の大きなアクセントになっており、小規模らしからぬ存在感があるでしょう。
バルコニー軒裏を木目調にすることでデザイン性を高めるケースは近年少なからず見られますが、このように側面にかけて木目調が用いられるケースは珍しいですね。イメージCG上はわりと橙色に近い木調に見え、クセが強く感じたりもしますが、エントランス周りのデザインも含め全体的に素材感が際立つマンションなのは確かでしょう。
なお、スケール的にやむなしではありますが、エントランスホールは総戸数32戸なりにこじんまりとしていますし、共用部もホールの傍らに小さなラウンジがある程度になります。
前回のグランシエロ吉祥寺。
公式ホームページ

お部屋は71㎡の3LDK、南向き中住戸です。連雀通りの向かいはそのように8階建の吉祥寺シンフォニア(斜線制限により連雀通り沿いは4階建)で、視界への影響は大きいものの、日照に関しては問題ないでしょう。
間取りはベースとしては田の字ですが、上述のように逆梁工法が採用されており、掃き出し窓(LD窓)のサッシ高が約2.2mと高いためプランから受ける印象以上に採光や開放感が得られるでしょうね。
また、洋室2の腰高窓(窓際下部は逆梁カウンター)もL字になっているので採光が入りやすいでしょう。
やはりユーティリティコ―ナーを備えたタイプで、70㎡そこそこの一般的な田の字ベースでありながら特色を持たせているのもポイントの1つです。
なお、柱の食い込み自体は目立ちますが、低層建のため柱は細く、それによる面積消費は大きくありません。
坪単価は361万円。物件内で平均的なポジションで、単価的にも平均に近いものになるでしょう。
前回の記事で述べたように、やはりプラウドシティ吉祥寺(2018年分譲/駅徒歩23分/約275万円)の頃からの値上がりは顕著であり、その後の相場高騰はもちろんのこと、そのプラウドシティの存在が当エリアの利便性を高めたところもあるとはいえ、もうちょっと抑えて欲しかった印象にはなるでしょうか。
設備仕様面は、小規模なのでディスポーザーはありませんが、食洗機、クオーツストーンのキッチン天板(側面まで貼り下ろし)、トイレ手洗い器、さらに、タッチレス水栓、スロップシンク、玄関電気錠まで備わっているという充実したものです。
管理費は250円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下ですが、総戸数32戸の小ぶりなスケールを鑑みれば悪い水準ではないでしょう。
駐車場は、身障者用を含む全11台で平置になります。近年のトレンドからすれば大きな違和感のない設置率ですが、そのように将来的に一部の収用の可能性があることを鑑みるともう少し多い方が良かったようにも思います。