プロミライズ青葉台【駅距離・起伏を感じにくくした761戸】3階92㎡8,798万円(坪単価317万円)

プロミライズ青葉台。

所在地:神奈川県横浜市青葉区桜台28他(地番)
交通:青葉台駅徒歩10分(ステーションサイド「Dブロック」)、12分(サウスコア「B2ブロック」、イーストコア「Cブロック」)
用途地域:第一種中高層住居専用地域、第二種中高層住居専用地域
階建、総戸数:ステーションサイド‐地上5階地下1階建、130戸(地権者住戸41戸含む)/サウスコア‐5階建、109戸(地権者住戸27戸含む)/イーストコア‐地上6階地下1階建、148戸(地権者住戸44戸含む)
※ウエストヒルズ(Aブロック)、パークサイド(B1ブロック)も含めた全体戸数761戸(地権者住戸205戸含む)

桜台団地の建替で、横浜市住宅供給公社及びURリンケージによる横浜市最大級の建替プロジェクトになりますね。

プロミライズ横浜井土ヶ谷に次ぐ2つ目の「プロミライズ」で、これまで横浜市住宅供給公社は特定のブランディングを行ってこなかったのですが、今後はプロミライズに統一されるのでしょうか。

割安感に欠けた横浜ミッドベースタワーレジデンスのようなケースもあるものの、公社物件は一般的なデベロッパーの物件とは異なり”利益最大化”を目指しているわけではないので(コストに見合った適正価格での分譲※近年のような右肩上がりの市況下においてはプロジェクト検討当初の見立てよりも販売価格を上げられるケースが少なくなく、そういった市況を考慮しつつ一般的なデベロッパーは”利益最大化”を目指すのが普通(当然)ですが、公社はそうではない)、目に優しいお値段設定になることが多いですね。

こちらの立地は一足先に分譲開始されたプラウド青葉台とガッツリ競合するポジションで、プラウドよりも徒歩1~5分(ブロックによる)の駅距離があり、ブロックによっては起伏もきついポジションの761戸(分譲だけでも556戸とかなりの数を捌く必要がある)なので、一般的なデベロッパーの供給であってもそれなりに価格で勝負する必要があるのでしょうが、それを加味してもやや控えめに感じるお値段設定ですし、そういったお値段になる中でも”安かろう悪かろう”ではなく、中でも共用廊下側の柱を完全アウトフレーム化した設計には驚かされましたね。

なお、プラウドで述べたように、青葉台駅周辺は非常に起伏が激しいため、駅徒歩10分圏内でも高低差に悩まされる物件が少なくないのですが、最も東に位置するステーションサイド(Dブロック)は徒歩10分となるだけでなく起伏がほとんどありません。
5ブロックに分かれる超大規模物件のため西側のブロックになると駅徒歩14分、ステーションサイドの桜台の交差点のところからは標高12~13mは上る必要があるため、「ほぼフラットな徒歩10分」と「起伏ある徒歩14分」とでは本来全く印象が異なるはずなのですが、一体の開発(さらに、ランドプランにも工夫)になっていることで駅から遠いブロックでもそこのデメリットが感じにくくなっているのは上手ですね。

5ブロックはそれぞれが道路を挟み別々の敷地(建物)になっているわけですが、それらを緩くつなげるランドプランが秀逸です。
5ブロックの中心となるサウスコアとウエストヒルズの東側には、道路沿いに緩やかに連携するセントラルプラザという円形広場が設けられ、オーバル上の形状をしたセントラルコアには共用施設が入ります。その周囲の景観も素晴らしいのですが、それ以上に絶妙に感じるのがセンターウォークという東西に長い敷地の中央を東西に貫くアプローチで、特に駅寄りのステーションサイド~イーストコアにかけてそれぞれの敷地中央の緑豊かな公開空地を抜けるウォークスルー設計は斬新ですね。これにより駅距離や起伏のあるパークサイドやウエストヒルズ住民の方も気持ちの良い帰路となることでしょう。
※ちなみに、ウォークスルーアプローチにおいてエレベーター(住民専用)などを利用することも可能ですが、少々面倒ではあります。まぁ、同時期分譲のプラウド青葉台もこちらとはまた異なる特異なランドプランなので上層階の一部住戸はエレベーターを乗り継ぐ必要がありますけど…。

買物便は、やはりブロックによって差があるものの、スーパーで言うとまいばす、ユーコープ、業務スーパーが概ね徒歩5分圏内にあります。また、プラウドと比べると少々遠くはなりますが、駅前の東急スクエア(サウス。徒歩12分超)に生鮮食品も充実した東急フードショーがありますね。

通学区は、青葉台小学校で徒歩8分内(ブロックによる)の距離感になります。駅距離のあるウエストヒルズやパークサイドですが、青葉台小学校や桜台公園が目と鼻の先になるという点は少なからずポイントになるでしょう。

公式ホームページ
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お部屋はイーストコアの92㎡の4LDK、南西角住戸です。駅から二番目に近いイーストコアの敷地南西部に位置した角住戸です。両面が接道しており、南は桜楽坂ですね。
桜楽坂の向かいには5階建のグランディスタ青葉台、西側道路の向かいにはサウスコア(起伏に伴いよりグラウンドレベルが高いポジション)があるので視界抜けは得られませんが、日照は良好ですし、やはり春の桜並木ビューは大きな魅力になるでしょう。

間取りは先に分譲される3ブロック(ステーションサイド・イーストコア・サウスコア)の中で最も大きな92㎡で、4LDKであることを鑑みてもゆとりがありますね。
ちなみに、サウスコアには30㎡台の1Kもあり、30~90㎡台の幅広いプランニングがなされた物件です。もちろんファミリータイプ中心ではあるのですが、大規模物件らしい点と言えるでしょう。

こちらは、この面積帯の角住戸にしては廊下をほどほどの長さに出来ているあたりにも好感が持てるのですが、やはり柱のアウトフレーム素晴らしいですよね。
西面(妻面)は敷地形状の影響もあったと思われ、やや雁行設計になっているのですが、そんなものをものともしない手間・コストのかかったアウトフレームで、このバルコニーの大きさも偉すぎでしょう…。
バルコニーはなんと42㎡!

LDは12.5畳とけして大きくはないため、洋室4の引き戸はウォールドアのようなきれいに開け放てるタイプであって欲しかったのですが、南面開口部もワイドで、角住戸ならではの魅力も十分ですね。

坪単価は317万円。駅寄りのステーションサイドの南西角住戸(86㎡台中層階)は330万円ほど、一方でさらに西側のサウスコアの南西角住戸(86㎡中層階)は300万円ちょっとということで、ちょうど中ほどの水準になっていますね。

第1期で分譲される3ブロックの全体的なところで言うと、概ね260~320万円のレンジになっており、多くを占める中住戸は300万円未満が多いことから平均では280万円程度になるでしょうか。

近年の近隣供給事例としては、グローベル青葉台(2020年分譲/駅徒歩11分/約285万円)、エクセレントシティ青葉台Ⅱザ・パーク(2021年分譲/駅徒歩6分/約300万円)、ランカ青葉台(2022年分譲/駅徒歩10分/約265万円)、そしてそのプラウド青葉台(2023年分譲/駅徒歩9分/約320万円)があります。

駅徒歩10分となるステーションサイドだけで言うともう少し単価が高くなるはずですし(290万円台?)、プラウドとの差はそこまで感じません。しかしながら、プラウドの際に述べたように、2018年に起伏ある駅徒歩11分で分譲されたザ・パークハウス青葉台二丁目(約275万円)との比較においてほとんど値上がり感がないのは5年の月日の経過の中では異例のことで、まして、完全アウトフレームの優秀、かつ、効率的なプランあっての水準ということを鑑みればこのご時世として目に優しい水準なのは間違いないでしょう。

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