ルネモア市川北国分【流石に40㎡台多すぎませんか?】2階45㎡2,928万円(坪単価214万円)

続けて、ルネモア市川北国分。

設計・施工は長谷工で、今年8月竣工済の完成売りになります。

40~70㎡台(うち36戸が40㎡台)の総戸数66戸ながら1,900㎡弱のそこそこの敷地面積があり、空地率も約52%と高めです。
空地の多くは21台の平置駐車場(とその動線)にはなるのですが、敷地南側及び東側道路沿いにはライン状の植栽が充実していますし、東側のエントランスアプローチ周りの雰囲気も良好ですね。

デザインに関しては、ルネシリーズでよく見かけるいわゆる長谷工デザインをベースにしているのですが、ガラス手摺に複数のバリエーション、また、バルコニー周りの随所に不規則なマリオン(1本or2本)を施したことで動きもありますね。最上部の庇のコーナー部に”あえての段差”を設けているあたりも上手です。

前回のルネモア市川北国分

公式ホームページ
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お部屋は45㎡の1LDK、南向き中住戸です。南側道路の向かいは5階建のエステプラザ市川北国分駅前ですが、道路を挟んでいますので、低層階でも日照が得ることが出来ます。道路の手前には当物件の植栽も施されますのでけして悪いポジションではないでしょう。

間取りは当物件の中住戸の多くを占める40㎡台になります。「ルネモア」なので"コンパクト寄り"なのは分かるのですが、そもそもこの全戸南向き(低層階でも日照が得られるポジション)で40㎡台中心(ファミリータイプ中心のルネじゃなくてルネモア)というのは意外というか不可解ですらありますね。
駅徒歩2分とはいえ北国分駅ですし、40㎡台のニーズってそんなにありますかね???

この敷地形状(ランドプラン)ならばやむなしではあるのですが、奥行(玄関からバルコニーまでの距離)は60~70㎡台と同様なので、必然的にナロースパン(開口部が小さくなるだけでなく、専有面積のわりに廊下も長くなる)になってしまいますし、ちょっと首をかしげてしまうのです。

ただ、キッチン前面の壁を無くし、薄型のレンジフードを採用した開放的な「フレタスキッチン」を採用したことで、空間的な広がりが得やすくなっているのは良い点でしょう。

坪単価は214万円。上層階でも250万円程度のお値段設定で、価格で勝負している感があるのは大きなポイントになるでしょう。
そのように旺盛なニーズ(?)があるとは言えない40㎡台、かつ、かなりの数の供給になることから"価格で勝負せざるを得なかった"ということなのだと思います。

さらにコンパクトニーズがあるエリアであれば60~70㎡台(こちらの60~70㎡台は概ね250~300万円)に比べこういったタイプの単価が高くなるのがむしろ一般的なのですが、こちらは中住戸と角住戸の差はあれど顕著な逆転現象が生じていますね(50㎡台の中住戸よりもリーズナブルな単価設定です)。

中住戸にも60㎡台の3LDKを設け角住戸ほどとは言わずとももう少し上の単価で売った方がデベロッパー的にも得策であったはずで、そのブランド(ネーミング)も含め不思議な印象を受けてしまう物件です…。

設備仕様面は、スケール的にディスポーザーはないですし、価格帯的に水回りの天然石天板仕様やトイレ手洗いカウンターなどもありません。ただ、食洗機は付いていますし、高効率エアコン連動型床暖房も1つの特徴になるでしょう。
また、前回の記事で書いたように二重サッシを採用(40㎡台除く)するなど、エコ・断熱性能の高いゼッチ・マンションでもあります。

管理費は223円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下ですので、そのように40㎡台中心の総戸数66戸という小ぶりなスケールを鑑みれば悪い水準ではないでしょう。

駐車場は、全21台で平置になります。

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