リビオ宮崎台レジデンス【一味違うフレグラインデザイン】3階71㎡6,898万円(坪単価323万円)

続けて、リビオ宮崎台レジデンス。

設計は嘉環境設計、施工は風越建設です。

70㎡超のファミリータイプ中心とはいえ5階建総戸数30戸の小ぶりな物件ですね。
敷地面積は1,200㎡弱、空地率も約34%と低く、ランドプランも少々特異なものとなります。

従前の簡保宿舎は擁壁上部に立っていたのですが、当物件は擁壁を取り壊し、西側道路のグラウンドレベルに合わせエントランスフロア(1階)を設けています。
その一方で、敷地東側のグラウンドレベルは従前と大差なく、西側道路から階段を上った先(2階フロア)に駐輪場のあるサブアプローチが設けられており、限られた敷地、かつ、西側だけが接道する地において試行錯誤している様子が窺えますね。

2階のプライバシー性(プライベート性)を高めると共に道路沿いの1階エントランスホール脇にコミュニティスペースとしてライブラリーラウンジ(小さ目)を設けるなどの工夫もありますが、従前の簡保宿舎当時と比べ南側隣地との離隔も十分とは言えません。

一方、デザインに関してはかなり特徴がありますね。
デザイン監修にモリモト物件で腕を振るうことの多いフレグラインを起用しており、モリモト物件とはまた違った雰囲気の印象に残るデザインが実現しています。

エントランス(西側道路沿い)には大きく張り出した門型のホワイトな庇、バルコニー周りは逆梁手摺の上下に跳ね出しを設けた同ホワイトの水平ラインの積層、さらに外壁の一部(柱などの要所要所)に木目調タイルを用いるといった多様な工夫が行われており、モリモト物件ほどのインパクト(分かりやすさ)はないものの、やはりフレグラインのセンスの良さを感じることが出来ますね。
イメージ(CG)で見るよりも実物の方が映える物件ではないでしょうか。

前回のリビオ宮崎台レジデンス

公式ホームページ
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お部屋は71㎡の3LDK、南向き中住戸です。もともと西側道路に比べグラウンドレベルが高かった敷地東寄りのポジションで、実質的に2階が1階のような感覚になります。南側隣接地(2~3階建の戸建)も同様のグランドレベルにありますので、この3階住戸(感覚的には2階)では視界抜けは得られません。
ただ、日照に関しては問題のないポジションです。

間取りは、昨今の狭小トレンドからするとまずまず大きな70㎡超の中住戸です。

ベースは田の字ですが、先ほどのタイプ同様にLDにダイレクトサッシを採用しており、採光に配慮したタイプにはなりますね。
“南向き”という点で言うと、ダイレクトサッシはバルコニーのある部分のように上階に庇の役割を果たすところがなく、真夏に室内に直射が入ってくるのがデメリットにはなってしまうのですが…。
ちなみに、この窓際のスペースは「ヌック」という位置づけで、有償にはなりますがワークスペースなどのお好みの空間に仕上げることが可能になっています。

また、バルコニーもまずまずの大きさがありますし、きれいに開け放てるウォールドアを採用した洋室3の設計も魅力の1つでしょう。洋室3は掃き出し窓なのでやはりサッシ高は2.2mと高く出来ています。

扉を開くと共用廊下の人の通行を邪魔してしまいそうな玄関周りはちょっと気になりますね。

坪単価は323万円。低層階で前建の影響がそこそこあるため、物件内では控えめな方になります。ただ、日照に関しては良好ですので、大きな違和感はないでしょう。やはり駅近のブリリア宮前平ヒルサイドと比べると強気な印象にはなりますけども…。

設備仕様面は、小規模のためディスポーザーはありませんが、食洗機(50㎡台除く)、トイレ手洗いカウンターが備わっているので違和感はないでしょう。

管理費は398円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下であるにも関わらず随分と高いですね…。
総戸数30戸とはいえほとんどファミリータイプなのでそこまでスケールが小さいわけではありません(スケールメリットが全くないわけではありません)。70㎡だと管理費だけで約28,000円にもなりますのでもう少し抑えて欲しかったところですね。

駐車場は全11台で、平置1台を除いた10台が機械式になります。

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