クリオ横濱鶴見セントラルマークス【角度の異なる繊細なマリオン】5階60㎡6,744万円(坪単価371万円)

続けて、クリオ横濱鶴見セントラルマークス。

設計は共同エンジニアリング、施工は小俣組です。クリオ横濱鶴見ミッドグレイスなどとも同じ第7種高度地区(31m制限)の11階建ですので直床になります。

また、60~70㎡台のファミリータイプのみで構成された物件とはいえ、容積率の高い商業地域の11階建ということで敷地面積は450㎡ほどしかありません。
ミッドグレイスはさらに小さな400㎡弱の敷地で空地率約15%だったので、こちらの空地率約17%はまだマシですけど、このエリア(このような高さ制限×容積率)なりの窮屈さを感じずにはいられません。

ただ、エントランスを2階以上のフロアとは異なるかなり窪んだ位置に設計することで、アプローチに奥行を持たせ、かつ、植栽をかなり充実させているあたりには努力の跡が窺えますね。
とはいえ、如何せん空地に余裕がないため、建物1階部分に駐車場や駐輪場が入りますし、エントランスホールなどにゆとりを感じることはないでしょう。

外観デザインにおいては、ガラス手摺に加え先ほどの取り上げた角住戸のダイレクトサッシが透明感を与えてくれます。また、特筆すべきはランダムで角度(向き)に変化を持たせたバルコニー戸境のマリオン(以下のプラン参照)で、ハルミフラッグを彷彿させる繊細さがありますね。

前回のクリオ横濱鶴見セントラルマークス

公式ホームページ
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お部屋は60㎡の2LDK+S、北東向き中住戸です。区役所通りの向かいにはこちらとほぼ同じ高さのマンションがありますが、その隣は低層の建物なので北方向の視界は少しの抜けがあります。

間取りは物件内で最も小さく、ギリギリ60㎡に乗せた程度でしかありません。
柱の食い込みは抑えられてはいるものの、廊下はそれなりの長さですし、LDの形状的にキッチン及び入口付近の動線的なスペースによる畳数消費が大きいのも気になりますね。

洋室2のウォールドアはかなりきれいに開け放てるようになっており、そのようにすると5連サッシが魅力的な広々とした空間になるのは魅力ですけど、あくまで3LDK(2LDK+S)と考えた場合には少々手狭な印象ではあるでしょう。

なお、そのバルコニー戸境のマリオンはフロアによって角度(向き)が異なりますので、同タイプでもバルコニーの大きさ、室内からの視野に多少の違いが生じています。

坪単価は371万円。前回の記事で述べたように、こちらはかなり面積を絞った3LDK(2LDK+S)ということで強めの単価設定になっています。
ただ、上述のように3LDK(2LDK+S)としては手狭ですし、こういった中住戸はファミリータイプながら日照がほとんど得られませんので、少々強気な印象ではありますね。

設備仕様面は、少戸数のためディスポーザーはありません。ただ、食洗機、トイレ手洗いカウンター、フィオレストーンのキッチン天板、さらにキッチンタッチレス水栓も備わっています。
ゼッチ・マンションなりのエコ・断熱性能、さらに、ベッドルーム1室の床暖房も魅力になるでしょう。

管理費は246円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下ですが、昨今の強烈なインフレ下においてはこのぐらいにはなってしまうでしょうね。

駐車場は全4台で平置になります。

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