ジェイグラン船堀【江戸川区初のゼッチ×低炭素、間取りは…】38㎡4,168万円(坪単価367万円)

続けて、ジェイグラン船堀。

設計・施工は東鉄工業です。前回の記事で述べたように当敷地は従前東鉄工業の社宅などがあったがゆえの起用なのですが、東鉄工業は分譲マンション実績が非常に豊富なので何ら違和感はありません。
江戸川区初のゼッチ×低炭素認定物件(※)で、今後はけして珍しくなくなるとはいえ、手厚い住宅ローン減税が受けられますし、高いエコ・断熱性能を有した物件になります。
※まもなく分譲されるローレルコート船堀エアリーステージも同様です。

30~70㎡台の総戸数58戸という数字からはスケールを感じることはありませんが、敷地面積は1,900㎡超あり、結構大きいですね。

ただ、高さ制限の厳しい第2種高度地区であることが影響し、高さが出せていないためか空地率は約45%と低めですし、空地の大半が平置駐車場(9台)で消費されてしまっているためエントランス周りにゆとりを感じることはありません。

エントランスを銀杏並木通りからセットバックした位置とし、アプローチをクランクさせているのは良いのですが、デザイン的にもちょっとあっさりとしていますね。

エントランスホールは折り上げ天井×間接照明を用いたそれなりのデザインですが、ややこじんまりとしています。一辺にカウンターを設け、リモートワークなどに対応するスペースを確保しているのはポイントの1つではあるものの、全体が大きなスペースではないのであまり落ち着かない印象ですね。

外観デザインに関しては、木目調ルーバーを用いてアイキャッチを設けているのは良い点でしょう。ただ、目立つのはそこぐらいで、立派な価格帯を鑑みるとデザインや共用空間にもうひと工夫あると良かったようには思います。

前回のジェイグラン船堀

公式ホームページ
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お部屋は38㎡の1LDK、南向き中住戸です。南向き中住戸の中でも敷地南東寄りに位置したタイプで、南側正面は6階建(斜線制限に伴いこちら寄りの部分は低くなっている)のエクセレントシティ船堀Ⅲブライトステージがあります。ただ、南西方向は戸建などの低層住宅になりますので低層階でも日照はそこそこ得られますね。

それよりも何よりも気になるのは間取りでしょう。柱がアウトフレーム化されているのは救いですが、廊下が長い…長過ぎる…。

敷地の形状(奥行)が影響しこのようなプランが生じているのだと思いますが、このように長くなってしまうのであれば動線上(廊下沿い)にキッチンを配置できる専有部形状を心掛けるなどもう少し何かしらの対策が出来なかったのかと…。

キッチンの位置も中途半端な印象ですし、このLDKの10畳だと”純粋なLD”は3~4畳しかないよね…。

洋室の引き戸がL字に格納できるようになっており、全開させるとそういったデメリットを感じにくい空間になり、印象は大分変わりますけどね。

坪単価は367万円。60〜70㎡台に比べグロス価格が嵩まない分高くなっています。
それ自体は分からんではないのですが、前建の影響が大きく、かつ、間取りが厳しいことを考えるともう少し抑えて欲しかったところですね。

設備仕様面は、ディスポーザーはありませんが、食洗機に加えキッチンタッチレス水栓が備わっています。水回りの天然石天板仕様などはありませんが、トイレはキャビネット型なので大きな違和感はないでしょう。

管理費は258円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下なので安くはありませんが、30~70㎡台の総戸数58戸という小ぶりなスケールを鑑みれば違和感はありません。

駐車場は、身障者用を含む9台で全て平置になります。

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