ブランズ自由が丘【屋内外の緑で魅せる特異なランドプラン】2階92㎡25,000万円(坪単価901万円)

続けて、ブランズ自由が丘。

設計・施工は西松建設、デザイン監修はフューチャリティです。

前回の記事で述べたように、3,600㎡超の第一種低層住居専用地域だったザ・パークハウス自由が丘ディアナガーデンほどのスケールはないものの、こちらも2,000㎡弱の一低専×三方道路地ということでランドプランは良好です。

空地率は約28%とかなり低いのですが、当物件は”屋内(建物下部となる1階部分)”に車寄せや機械式駐車場を設けるという懐の深いプライバシー面に優れた設計になっているため、そういったことを感じさせません。

九品仏川緑道沿いの北側に設けられたエントランスに関しても、屋外アプローチ部分はそこまで贅沢に設計されているわけではないものの、風除室とエントランスが凄く大きな空間になっており、かつ、幾何学的な形状で上手に屋外の緑と連動、さらに、屋内にもこれ以上ないぐらいの緑化を施すことで、これまでにない新しい空間を創り上げています。

ホールの先にあるラウンジスペースに面したポジションには屋外庭園、さらに、エレベーターホール脇には小さいながらも中庭も施すなど、”外からは見えない内側の緑”で魅せる物件で、自然との共生を図る感じが今時ですね。
ザ・パークハウス自由が丘ディアナガーデンも非常に緑豊かな環境共生を図った物件でしたが、こちらも負けず劣らず力を入れています。

なお、これだけだと高級感や重厚感に欠ける印象を受けてしまうかもしれませんが、外観に関しては木調素材と石調素材を繊細に織り交ぜたデザインとなっているため超高額物件として違和感のない趣があります。
しかも、エントランス上部の側壁(※以下のプランの北西部分)を層のように壁面緑化させることで、当物件のコンセプトであるグリーンをさらに強調しているあたりもお見事でしょう。

前回のブランズ自由が丘

公式ホームページ
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お部屋は92㎡の2LDK、北西角住戸です。やはり両面共に一低専のため前建は両面共に3階建になるのですが、北側はその手前に九品仏川緑道(及び敷地内の緑)を挟む良好なポジションです。日照も西日が中心ながら得ることが出来るでしょう。

間取りは平均専有面積113㎡超の物件内では小さくはなるものの、90㎡超の2LDKということでやはりそんじょそこらの物件とは格が違います。

特筆すべきはやはり玄関周りで、下足スペースは先ほどのプランほどの出色な大きさではありませんが、やはり2WAYのシューズインクロークはちょっとした部屋のような大きな空間になっています。

洋室1室はリビングインですし、もう1室も壁を介して隣接しているあたりは90㎡超としてはちょっと残念な印象ではあるのですが、LD扉はしっかりと親子ドアとしていますし、北側のダイレクトサッシもこのクラスの物件に恥じない魅力的なものですね。

坪単価は901万円。先ほどの南に面した最上階角住戸が800万円台だったことからお分かりのように、第2期(3戸)は第1期(アンダーで19戸)よりも値上げしています。

前回の記事で書いたように、こういった"一等地の超高価格帯の物件"はあっという間に相場が変わるわけで(極端な話、一晩寝ただけで相場が変わるわけで株式市場などと大差ないです…。ターゲットが超富裕層のため、一般的な価格帯の物件とは異なり"割高か否かの議論はあれど、価格についてこれない"ということはない)、今時期ならば納得ではあるのですが、この価格帯の90㎡台という点では間取りがちょっと寂しい印象にはなりますかね。

設備仕様面は、ディスポーザー、食洗機(ミーレ)、ミストサウナ、トイレ手洗いカウンターはもちろんのこと、LDに加えて主寝室の床暖房、ビルトインエアコン、さらに乾太くんも搭載されています。
また、ゼッチ×低炭素認定な上、東京都マンション環境性能表示オール5を獲得した物件でエコ・断熱・環境性能すべてに優れた物件になりますね。

管理費は799円/㎡。ディスポーザー×内廊下、そして各階ゴミ置場もあるため高いですね。平均専有面積113㎡超とはいえ、総戸数24戸の小規模物件なのでやむなしな水準ではありますが、エレベーターは普通に1基だけですし、どうしても割高感は伴います。

駐車場は100%超の全25台の機械式で、そのように車寄せ部分も含め屋内エリアに設計されているのは魅力になるでしょう。

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